海外ノマド生活の不安
海外ノマドに興味がある方へ。2018年2月に離職、6月から旅ブロガーになり、9月から海外ノマド生活を送るMiyaのケースをご紹介します。
海外が先かノマドが先か
私は海外が先でした。
26歳でパスポートを取得。海外旅行に目覚め、
30歳でワーホリに行き、そこから3か国。オーストラリア、ニュージーランド、カナダに住みました。
その後、ニュージーランドの元職場からビザサポートするから帰って来ないかという誘いを受け、ニュージーランドへ戻り、1年ほど仕事をしていました。
カナダでイギリス人彼ジョーに出会う。
ジョーはウェブ開発者としてすでにノマド生活をしていました。クライアントはイギリスの会社1社で、学生のころからずっとこの会社で働いていました。大学を卒業した後、会社が資金不足になり仕事がなくなり、回復し再び働くこととなったことをきっかけにリモートワークに切り替えノマドワーカーとなりました。
彼と出会ったことにより、ノマド生活を身近に感じ、そのライフスタイルがうらやましいなぁと思うようになっていきました。旅好きとしては好きな時に好きな場所に行けるなんて最高じゃん!となったわけです。
そもそも一か所にとどまるのが苦手。
きっと短所なんでしょう(笑)一つの国に長くいられない…それか、ここにずっと住みたいと思える国に出会えていない。
ニュージーランドワークビザ1年が経とうとして、ビザの延長の話になってきて、「はて、このままもう1年、ここで暮らすのかい?」という疑問が頭をよぎりました。
仕事はすごく大好き。職場の人も大好き。友達もできたし、クイーンズタウンはめちゃくちゃ美しいし。このままいることは可能。
でも、わくわくするのか?私はこの生活にわくわくし続けられているのか?と考えたときに、答えは出ました。
自分で何か始めてみよう。
ずっと夢だった自分でビジネスをするということ。それを考えたらワクワクしました。
自分で何か始めるとしたら何があるだろう?私が情熱を持てることは何だろう?私が継続してしていることは何だろう。
=海外生活。旅。このことに関する疑問質問に答える。
そして私の希望であるノマド生活を掛け合わせて、旅ブロガーとなりました。
お金の話
「何の仕事してるの?」
「旅ブロガーだよ。」
という会話の後、高確率で聞かれることがお金の話。
「生活できるだけ儲けられるの?」
この話になると…ちょっと表情が曇る私です。なぜなら、生活できるだけ儲けていないから。(2019年4月現在)
どうやって生活してるの…?
貯金を使って生活していました。仕事を辞めて1年強は貯金で何とかなりましたが、その貯金ももうなくなりました。
現在はジョーの世話になっています…。
私が不安なくノマド生活をしていられるのは、ジョーが「稼げるようになるまではサポートする」と言ってくれたおかげです。ある意味最強のスポンサーですね。
二人で話し合い、困ったときは助け合う。稼いでいる方が稼いでいない方をサポートするということになりました。
ジョーは稼いでいるんですが、クライアントの未払いがかなり長く続いたことがあり(1年も…よくその仕事辞めないなと驚く)、その時には私がニュージーランドで仕事をしていたので彼に送金していたこともあります。
お金はただのツール。私たちの間ではお金に心を奪われたりぎくしゃくしたくないから、二人で協力してやっていこうと決めています。
付き合い始めからこういう関係だったわけではなく、1年半くらいは結構細かく各々の出費を管理していました。が、めんどくさくなってきたのです。よく言えば、信用しているのです。
荷物の話
私たちの荷物は各7キロです。
詳細は「海外旅行の荷物が少ない…7キロの荷物で6か月以上旅する女子のバッグの中身は?」に記載しています。
何が通常の旅行客より少ないのかというと、おそらく圧倒的に服が少ないです。
夏はいいんです。Tシャツ着とけば。
問題は冬。靴も上着も手袋も、冬用のものはない。
冬服はどうするの?
買います。
寒くなってきたらリサイクルショップで買い、春になるとリサイクルショップに持っていきます。
数百円で買えるものを選びます。結構素敵な服も多いです。
最近買った服だと夏服だけとノースリーブのシャツ1ユーロ。気に入っています。
ノマド生活の実状
メリット
好きな時間に起きられる
めったに目覚まし時計はかけません。
私がSiriで目覚ましをかけるときのまんが「目覚まし時計」
好きな時間に寝て、好きな時間に起きられる生活は贅沢だと思います。
基本的に私は8時半ころに起きて12時ころに寝ます。(会社勤務の時と変わらない…)
ジョーは10時半ころに起きて2時ころに寝ます。
クイーンズタウンで働いていた時も早くて10時出勤だったので、睡眠のリズムはあまり変わりませんが、絶対起きなきゃいけない時間がないのは快適です。
通勤がない?
フリーランスになるメリットでよく満員電車の通勤の話が出ますが、私はクイーンズタウンで仕事をしていた時の通勤路が好きで、あんまりノマド生活のメリットとして「通勤がなくなったこと」を感じていません。
クイーンズタウンでは徒歩で通勤していました。氷河湖と山々に囲まれたすごくきれいな景色の中、15分くらい歩いて職場に通うということが、全く苦ではありませんでした。(雨の日は嫌だったけど)
日本での仕事を辞めてノマドになるメリットと、海外での仕事を辞めてノマドになるメリットには少し違いがあるかもしれません。日本での仕事を辞めて海外で就職するメリットの部分で解消するものは、私のケースではノマドになるメリットとしてあがらないです。
デメリット
定期的に家の心配をする
移動して生活をするので1か月単位などで部屋を借ります。入居してやれやれと思えば、次の部屋探しをしなくてはならない…これ結構面倒。
探す手段は現地のFacebookグループで探す(いろいろな国で家のシェアメイトや、一時帰国時の短期間代わりに家賃払って住んでくれる人を探すグループがあります)か、Airbnbで借ります。
料理がしづらい
ある程度の期間住むとなると調味料や食材を買うのもありですが、1か月程度だとどの程度まで買うか結構悩むところ。
なんか、私たち毎月塩コショウ買ってない?
毎日レストランで食事する
物価が安い国は外食ばかりになります。モロッコとトルコにそれぞれ1か月ほどいましたが、家で料理したのは数えるほどです。
デメリットなの?と思うかもしれませんが、 レストランってたまに行くからいいんですよね。毎回だとありがたみを感じにくくなりますし、レストラン疲れします。
野菜が摂りづらいので、機会があれば野菜料理を頼みます。ピザのおいしいレストランに行ってサラダしか頼まないときもあります。
英語の成長率が下がる
これも海外就職からのノマド転身のケースですが、やはり企業で英語を使っていた時に比べると英語を使う機会が激減しました。基本PC作業中心で話すとしてもジョーとしか話しませんし、ジョーとか友達と話すときの英語と仕事で使っていた英語とを比べると、成長率は下がったなと思います…
同僚がいない
上司や同僚がいないのはメリットでもあるのかもしれませんが、自分ひとりで仕事をしていくという孤独感はあります。職場での出会いがないので出会いの機会を一つ失っている気がします。ブログを通じた出会いでカバーしたいと思います
ノマドカップルの実状
メリット
好きな時に好きなところに一緒に行ける。
私たちはお互いともに遠距離恋愛が苦手です。
みんな苦手なのかと思いましたが、意外と遠距離上手な人もいて尊敬します。でも私たちは苦手です。
その点、どこでも一緒に行けるので、彼がクリスマス休暇は家族と過ごしたいと言えばイギリスに一緒に行くし、
「イギリスの家族と過ごすクリスマス 日本との違いは何?」もあわせてお読みください。
私の母が姉のお産扱いに韓国へ行くとなれば、一緒に日本に滞在して父親の面倒を見たりしました。
そのせいか、お互いの交友関係もさらけ出しているので、疑ったり不安になることもないです。
つらさを分かってくれる
ノマド、特にブロガーのみなさんはわかってくれるかもしれませんが、始めたばかりの頃ってすごくつらくないですか?
モチベーションが上がらないときも、「そういうときある!」と理解してくれます。
技術的に助けてくれる
技術的なことでGoogleで検索してもわからないときには、質問するとサクッと答えてくれます。
改善点とか、提案とかいろいろしてくれて、ある意味同僚みたいです。
アクセス分析もサクッとエクセルで自動計算できる表を作ってくれて、データも自動でアップデートされるようにつなげてくれたり、全部の写真のリサイズをしなくてはいけなくなったときに、サクッとまとめてやってくれたり、さすがだなと思います。
デメリット
四六時中一緒にいること?
メリットでありデメリットにもなりえること。
私が勤めていた時は、朝仕事に行って、夕方帰ってくるという「離れる」時間がありましたが、ノマドカップルになってからは常に一緒。何ならこの記事を書いている向かいにジョーが座っていて仕事しています。
それが息が詰まるという人はノマドカップルがしんどいかもしれません。あえて「離れる」時間を作る必要があるかもしれません。
私はこれを結構心配していたんですが、私たちは大丈夫でした。幸いなことにお互いいい意味で気を使わないし、ある意味気遣っているので、心地よく一緒にいられます。
献立の心配
難点は、食事も毎食一緒に食べるので、毎回何食べる?の話がめんどうです。
デートの時に今日食べる?なんでもいーよ。なんでもいいが一番困るの!ってやつを毎日するんですから、やれやれです。
充電を奪い合う
ノートパソコン、ワイヤレスマウス、ワイヤレスヘッドホン、スマホをそれぞれ使っているので夜寝る前になると充電したいもので溢れます。電気機器の充電待ち列ができます。
海外ノマドの移動するタイプの人はきっとそうだと思いますが、荷物の最小化が大切になります。
私たちもバッグは各7キロで暮らしているので、充電ケーブルは同じ型の場合1本しか持ちません。
マウスx2,ヘッドホンx2はマイクロUSBなので、1本対4デバイスのケーブルモテモテが発生してしまいます。
私はまさか自分がノマド生活を送るとは思ってもみなかったので、そうなってみて気づいたことを書いてみました。
気ままに暮らしているように見えるかもしれませんが…気ままに暮らしてます。
贅沢やいい生活はしていません。部屋も物価が安い国以外はシェアハウスに住んでいますし。
いろいろ書きましたが、実は今マルタで就職しようとしています。なので専業ブロガーではなくなるかもしれません。とっても興味がある仕事が見つかったので、その就職がうまくいったらそちらはそちらで記事を書きます。
冒頭に書いた通りマルタで就職いたしました。現在はノマドワーカーではありません。マルタ在住です。
ここにいたるまでの海外生活はワーホリから始まりました。ワーホリに興味がある方はぜひワーホリ関連記事もお読みください。