スペインのバルセロナにあるとても有名な建築物と言えば「サグラダファミリア」です。
そのサグラダファミリアはバルセロナから許可を受けていない違法建築であるということをご存知でしょうか。
私は知りませんでした!!
バルセロナが大好きなMiyaが一体どういうことなのか、調べてみたのでシェアします。
※写真は2011年と2012年に訪れたときのものです。
サグラダファミリアは違法建築
サグラダファミリアとは?
Sagrada Familia (サクラダじゃないよ)
スペインのバルセロナにある、今もなお建設中の大きな教会です。
有名な建築家アントニ・ガウディの作品の一つで、世界遺産にも登録されています。
サグラダファミリアの歴史
1882年3月19日 カタルーニャ人の寄付により建設開始 建築家フランシスコ・ビリャールが担当
1883年 ビリャールが意見の違いから辞任、ガウディ就任
この頃は資金不足で進捗が遅れる
1926年6月10日 メガネを忘れ良く見えず、段差でつまずき路面電車にひかれ死去
1936年 スペイン内戦で建築資料が散逸
1980年代 完成まで300年かかると予測
1990年以降 拝観料により好転、技術の進歩により完成予定が早まる
2004年 スペインで一番多くの観光客を集めるモニュメントとなる
2005年 誕生のファサードと地下礼拝堂が世界遺産登録される
2006年 直下のAVE(スペインの高速鉄道)トンネル掘削をサグラダファミリア建設側が拒否。この時届け出がない違法建築であることが発覚。サグラダファミリア特別法を制定して建築を認め、地盤強化し掘削が行われる。
2018年 今後10年間にわたり罰金を支払うことで合意
2019年 合法建築となる予定
2026年 完成予定
※いろいろな資料を基にまとめたので、間違いがある場合は教えてください。
資料によって言ってることが少しずつ違うんです…
ガウディが死去した後、複数の建築家が引き継いでいます。
サグラダファミリア全体が世界遺産となっているのではなく、実際にガウディの作品として作られた誕生のファサードと地下礼拝堂のみが世界遺産登録となっています。
誕生のファサードとはサグラダファミリアの入り口にあたる部分で、イエスの誕生から最初の説教をするまでを彫刻で表してあります。
建物の反対側には受難のファサードがあり、イエスの聖なる晩餐から埋葬までが彫刻で表してあります。
受難のファサードはガウディの作品ではなくジョゼップ・マリア・スビラックスという建築家が手掛けており、世界遺産にも登録されていません。
作風もガウディとは全く異なります。
違法だった期間
136年間!
バルセロナに届け出がされていない建築物ということが発覚。
2年間の話し合いにより2018年に罰金を支払うことで合意。
罰金
金額は3600万ユーロ(46億8000万円)!!
10年間かけて支払うことで合意。
罰金の使い道は年450万人訪れる予定の観光客のインフラ整備となっている。
- 700万ユーロはサグラダファミリアへ直結する地下鉄出口つくりや、訪問手段を広げる事業
- 2200万ユーロは教会への輸送手段の改善
- 400万ユーロは4つの主要道路の改修
- 300万ユーロは周辺地域の清掃や安全対策事業
サグラダファミリアが違法建築だったなんて驚きでした。
136年間の罰金って…
とっても素敵な教会で、世界に二つとないユニークな建物なので、一度は訪れてほしい場所です。
拝観料が建築費の一部にもなっています。
2018年現在、拝観料は15ユーロです。
罰金を支払うために値上がりとかするのかなぁ…
完成後も楽しみですが、建設の過程を見られるのも楽しみの一つです。
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サグラダファミリアの建物としての魅力は後日書きます。