- イギリスではどんな風にクリスマスを過ごすのかな?
- 日本とはどんな違いがあるのかな?
イギリス人とお付き合いをしていて「クリスマスに一緒に帰国しよう」と言ってくれたので、イギリスで彼の家族とクリスマスを過ごしました。
いろいろな違いに驚き、感動したので、どんな違いがあったのかをご紹介します。
イギリスのクリスマス 日本との違い
通常クリスマス前から年始にかけてホリデーを取る習慣があり、12月21,22日あたりから休み1月3日ころに仕事に戻ります。
イギリスでは25日は家族と過ごす日で、恋人とデートしたり友達とパーティをしたりはしません。
25日はお店も閉まります。日本の元旦感覚です。
23日以前
クリスマスショッピング
イギリスではクリスマスに家族全員一人一人にプレゼントを用意します。
おじいちゃん・おばあちゃん・お父さん・お母さん・兄弟・いとこ・叔父・叔母・恋人。
さらに離婚率が42%と高いイギリスでは、両親が離婚し再婚していることも珍しくありません。
その再婚相手(ステップファザー、ステップマザーといいます)再婚相手の子供…本当にたくさんのプレゼントを購入します。
その上、プレゼントは一人一つ以上!
両親や兄弟、恋人など特に身近な家族にはプレゼントを複数あげます。
特に親から子供へは、10個くらいあげるのも珍しくないそうです!!
全員初対面の私ですら、両手に抱えきれないほどのプレゼントをもらいました…ありがとう!!
なのでクリスマス前には大量のプレゼントの買い出しがあります。
プレゼントを買ったときにお店でラッピングしてもらいません。
ラッピングペーパーを買い、自分たちで包みます。
クリスマスプディングは数か月前から作っておく
イギリスのクリスマスのデザートとして伝統的なのがクリスマスプディング。
プディングといいますが、ナッツやレーズンが入ったずっしりとしたケーキです。
このケーキ…数か月前に焼きます。(10月頃)
数日に一度ブランデーを塗り、ケーキが腐らないようにします。
レーズン、ブランデー、ずっしりケーキ…
私は苦手な味です…
イギリス人でもクリスマスプディングが嫌いな人が多いそうです。
彼の家族は半数の人が食べませんでした。
クリスマスの日、ディナーの後に再度アルコールをかけ、そのアルコールに火をつけてテーブルに置きます。
キャロルを歌いに行く
教会によってはキャロルを歌うイベントを開催します。
とてもシンプルなイベントでクリスマスの数日前に行われます。
人々が集まりクリスマスソング(キャロルといいます)を歌います。
日本語の歌詞でもおなじみのきよしこの夜(Silent night)を含め、数曲歌いました。
キリスト教の人に限らず、自由に参加できます。
ホットココア(ホットチョコレートといいます)やミンスパイ(クリスマスのスイーツ)と歌詞カードが配られました。
クリスマスカードをあげるもらう
クリスマス前から当日までにかけて、家族友達にクリスマスカードを渡します。
カードにはメッセージはあまり書きません。
メリークリスマスと名前くらい。もらったカードは家に飾ります。
クリスマスデコレーションの一つとなります。
サンタが街を走っている
クリスマスシーズンになると、サンタが乗った消防車やトラックが走っていることもあります。
ハッピークリスマス、メリークリスマスと声をかける
別れ際のあいさつが、さよならからハッピークリスマスやメリークリスマスに変わります。
ボードゲームをしたりクリスマスの映画をみんなで見る
クリスマスシーズンになるとクローゼットからボードゲームを引っ張り出し、リビングに置き、友達や家族と集まったときに「どのボードゲームする?」という展開になります。
人生ゲームやモノポリーなど日本でも知られているようなものから、聞いたことのないようなボードゲームまで、とてもたくさんのボードゲームがあります。
- CATAN
- RISK
- Scrabble
など。
みんなでクリスマスの映画も見ます。
ホームアローンやダイハード1など、何度も観たことある映画でもまた観ます。
ほかにも…
- グリンチ
- ジングルオールザウェイ
- マペットクリスマスキャロル
- エルフ
- ナショナルランプーンズクリスマスバケーション
など
24日
イブは友達とパブで飲む
クリスマスイブはお店が開いています。
地元のパブで旧友と集まり飲むのが一般的です。
ほかの友達もたまたま同じパブで飲んでいて、同窓会のようになります。
25日
先に書きましたが、家族と家で過ごします。
店は閉まっていますので、買い物も外食もできません。
日本では恋人と過ごしたり、おしゃれなレストランを予約したりする人もいると思いますが、イギリスではそのような文化がなく、そもそもレストランはクローズです。
プレゼントを開ける
朝、目を覚ましたら家族が集合して、ツリーの下に積まれたプレゼントを一つずつ開けていきます。
彼の家では一人ずつ・一つずつ渡され、同時に開けないようにします。
誰かがプレゼントを開けているときは、みんなで中身は何だろうと見ます。
何個もプレゼントが用意されているので「まだあるの?」とうれしい驚きが続きます。
どんなものがプレゼントとして用意されるの?
- パジャマ
- 靴下
- チョコレート
- コスメ
- ギフトカード
- レゴ
など
私がもらったクリスマスプレゼント
- アマゾンギフトカード
- ノート
- チョコレートたくさん
- 冬用の室内履き
- お金…!
- モルトンブラウンのボディソープ
- テッドベイカーのポーチ
↑このブランド、モルトンブラウンのクリスマスオーナメントの形をしたボディソープももらいました。
とても素敵…
↑全く同じ商品ではないですが、テッドベイカーはイギリスで人気のお店で、ソープなどが入ったポーチをもらいました。
ピンクゴールドがトレードカラーで、高級感のある素敵なブランドです。
私たちは旅して歩いている都合上荷物の制限があり、彼が事前に「重いもの・大きいものはやめて」と言ってあったので、お金をいただくことが続きました…
が通常、お金よりプレゼントをあげるそうです。
クリスマスディナーを食べる
ディナーといいますがお昼過ぎに食べ始めます。テーブルいっぱいのごちそう…
ディナーの内容
- ターキー(七面鳥)の丸焼き
- ヨークシャープディング
- ローストポテト
- スウィード
- パースニップス
- グリンピーズ
- 人参
- カリフラワー
- スタッフィング
- ブリュッセルスプラウト(芽キャベツ)
- クリスマスプディング
- ミンスパイ
聞いたことがないものがいくつかあると思うので解説。
ヨークシャープディング
オーブンで焼く、ふわふわとしたパンのような、パイのような、シュークリームの皮のような、膨らんだお麩のようなもの。
スウィード
野菜の名前で別名ルタバガ。マッシュして食べます。
甘いです。
パースニップス
日本では白ニンジンなどと呼ばれることもあるそうです。
甘いです。
スタッフィング
パッと見焼き菓子のようですが、甘くないです。
ブリュッセルスプラウト(芽キャベツ)
見た目は小さなキャベツのようですが、生っている姿が全く違います。
これも好き嫌いが分かれる食べ物で、彼の家族の半数が好きじゃないと言っていました。
私はこれ大好き!ちょっと苦くておいしいです。
ミンスパイ
お肉ではなくドライフルーツのペーストが入っています。
私は苦手なお味…
クリスマスクラッカー
セッティングされたテーブルにはリボン型のクラッカーが置いてあります。
ふたりで片端ずつ掴み引っ張ります。
パン!と鳴り、どちらかにメインの部分がくっついてくるのでその中をのぞくと、紙でできた王冠と小さなギフト、なぞなぞが書かれた紙が入っています。
王冠をかぶり、なぞなぞを読みます。
そんな早くにディナーを食べたらおなかすかないの?
少し小腹が減ったころにスナックやチーズ、野菜スティックなどが用意されます。
26日
クリスマスの翌日はボクシングディと呼ばれていて、セールが始まります。
ボクシングディ…?
このボクシングではなくて…
昔、25日にパーティをした富豪たちがパーティのために働いてくれた人たちに残り物などを箱に詰めて渡していたことから「ボックス」のボクシングディと呼ばれているそうです。
この日もパーティをします。
前日のパーティーで残った野菜をマッシュして焼く「バブルアンドスクイーク」を作ったり、ほかの残り物を食べ、お酒を飲みゲームをしたり家族と過ごします。
25日におばあちゃんたちが来て、26日にはおばさんたちが来る、といったように、メンバーが入れ替わってお祝いします。
先にも言いましたが、イギリスは離婚率が高く(42%!)、25日と26日でどちらの親と過ごすか決めたり、1年ごとの持ち回りにしたりするそうです。
27日以降
クリスマスデコレーションやクリスマスミュージックは1月初旬まで続きます。25日が過ぎたからといってすぐに撤去はしません。
日本との違いがたくさんありすぎて、違うイベントのようでした。
映画で見るようなクリスマスを実際に体験できてとても感動しました。
逆に日本ではケンタッキー・フライド・チキンを食べる家庭も多いことを伝えると、すごくびっくりしていました…!
イギリスでは日本とは逆で、元旦は友達と過ごす日です。
2019年のクリスマスはアメリカで過ごしました。イギリスとアメリカのクリスマスの違いをご紹介しています。
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