2002年から無帰国、大道芸で海外生活 岩崎さんの場合

海外で大道芸 みんなの体験談

2021年のトルコ滞在中、ツイッターで見かけて連絡をくれた岩崎さん。

直接お会いしてみてびっくり!とってもユニークな人生を送られている方でした。

とても面白く夢があって壮大!

どんな流れでここまで来たのか、インタビューしました。

岩崎さんの人物紹介

岩崎さんは2002年に日本を出国し、現在2021年まで一度も日本へは帰国していません。

海外生活19年目!!

びっくりですよね…海外在住の日本人にはたくさん会いましたが、こんなに長い期間一度も帰国したことがない方は初めてです。

大道芸で生計を立てていて、ゴッドタレントに出演経験があります。

ローマで大道芸をしている時に、ゴッドタレントのスタッフの方から声をかけられたのがきっかけで参加するようになったそうです。

  • イタリア セミファイナル
  • スペイン ファイナル
  • ブルガリア ゴールデンブザー
  • イギリス ゴールデンブザー

結果を残されていてすごいですね!

スペインのファイナル様子↓

ブルガリアのゴールデンブザー↓

イギリスのゴールデンブザー↓

どんな経緯でここまで来たのかを聞いてみました。

岩崎さんの現在までの流れ
  • 中学生
    手品に出会う

    学校の先生が見せてくれた

  • 1995年
    オーストラリアへ渡航

    海外のことをもっと知りたいと思い始める

  • ~2002年
    日本で就職
  • 2002年
    日本出国

    山口県下関からフェリーで韓国の釜山へ

  • 2002年
    中国からママチャリ旅スタート
  • 2004年
    ネパールのカトマンドゥに到着

    エベレスト登頂の準備・訓練を行う

  • 2005年
    エベレスト登頂
  • 2010年
    ヨーロッパを周る
  • 2016年
    イタリア・ゴッド・タレントに参加

    セミファイナルへ

  • 2017年
    ルーマニアのテレビ番組iUmorに出演
  • 2019年
    スペイン・ゴッド・タレントに参加

    決勝へ

  • 2021年
    ブルガリア・ゴッド・タレント参加

    ゴールデンブザーを獲得

  • 2022年
    イギリス・ゴッド・タレント参加

    ゴールデンブザーを獲得

す、すごい…

もっと詳しく聞いてみました。

2002年以前 日本出国前

日本ではどんな生活をされていたんですか?

空調関係の仕事をしていました。

父が小さい工場を経営していたのでそこで働いていました。

日本でも大道芸をされていたんですか?

群馬県前橋市出身なのですが、前橋の街で少々したことがあります。

しかし本格的に始めたのは海外、2003年のネパールからです。

芸は手品で、中学校の技術家庭の先生が授業中に手品を見せてくれたことが影響で始めました。

芸をどのように学ばれたんですか?

中学以降、趣味として続けていました。

ネタはそれほどありませんが、路上で試行錯誤をしています。

なぜ、日本を出て海外生活をしようと思ったんですか?

21歳の時に初めてオーストラリアへ行き、自分の住んでいたいた日本との違いに大きな衝撃を受けました。

言葉はもちろん、生活スタイルなども含め。

それからもっと世界を見たいなというように思うようになりました。

28歳の時に3年くらいかけて世界を見ようと出発しました。

2002年 日本出国後

最初はどこの国に行かれたんですか?

2002年3月24日に日本の下関を出港して、韓国の釜山へフェリーで出国しました。

最初からこんなに長い海外生活になる予定でしたか?

いえいえ、最初は3年くらいで十分と思っていました。

それが5年延び、更に延び、今は行けるところまで行こうと思っています。

出国時にすでに外国語は話せましたか?

もともと英会話教室などに通っていたので、簡単な英会話程度はできました。

現在は日常会話が少しうまくなった程度でしょうか。

現在どの言語を話すことができますか?

英語と、滞在の長かったイタリア語が得意です。

また以前スペイン語の勉強をしていたので少々話します。

なるべく現地の言葉を覚えて芸をするようにしています。

パスポートの更新はどうしているんですか?

パスポートは3回

  • 1度目はマレーシア
  • 2度目はトルコ
  • 3度目はイタリア

で更新しました。

犯罪を犯して日本に戻れないということではありません。

ママチャリでユーラシア大陸横断

すごくクレイジーな「ママチャリでユーラシア大陸横断」を成し遂げた岩崎さん。

どこからスタートしどこがゴールでしたか?

中国のチンタオからポルトガルのロカ岬までユーラシア大陸を横断し、それから折り返しています。

Googleマップで見てみました。

自転車どころか、車でも「時間数を計算できません」と表示されました…飛行機ですら1日がかり!

なぜママチャリで旅をしようと思ったんですか?

日本は経済的に裕福ですが、横断してきた国々にはそうではない国もあります。

そういった国々の人にも手に入る自転車がママチャリで旅をすることで、「長距離ツーリング用の良い自転車でなくても、どこまでも行ける」というメッセージを伝えるためです。

3年前から殆ど自転車に乗らなくなり、自転車はナポリの知り合いの家に預かってもらっているそう。

エベレスト登頂

どのくらいの期間かかりましたか?

2004年4月31日から海抜0mから開始しました。

そしてインドの縦断を経てネパールの首都カトマンドゥに到着したのが2004年7月5日です。

それからエベレストの登山の準備、登山訓練などを行い、

翌2005年5月31日に8848mの山頂に登頂しました。

海抜0mから人力のみで山頂を目指しました。

なぜ登ろうと思ったんですか?

やはりママチャリと同じメッセージがあります。

やりたことがある場合、そこに向かい続ける、挑戦し続けると道が開けるというメッセージがあります。

エベレストは世界最高峰8,848mまで海抜0mから人力のみで向かうことにしました。

「何もなくても人間の持っている力・意志の力でやりたいことができます」というメッセージがあります。

現在

現在はどのあたりに滞在していますか?

最近はヨーロッパ滞在で芸の面白さに目覚めて、ヨーロッパの国を回っています。
特にイタリアでの大道芸人が好きでイタリアを回っていました。

目標は世界の国々を巡ることです。

どのように旅を続けているんですか?

大道芸で生計を立てています。

大道芸をして、その投げ銭などで旅行を続けています。

一番気に入っている国はどこですか?

イタリアです。

大道芸に対するイタリア人のリアクションが面白く温かいので好きです。

またイタリアの人は芸に慣れている分、厳しいところもありますが、その分やりがいがあります。

またピザをはじめイタリア料理、そして食材が美味しいので気に入っています。

南部は気候もよいですね。

今までで一番楽しかった・うれしかった体験は何ですか?

一番うれしかったことはエベレストの登頂した瞬間です。

それから、イタリア・ゴット・タレントの初めてスタンディング・オベーションをいただいたことです。

楽しかったことはドイツの北部からオランダまで、5人くらいで自転車で一緒に走ったことです。

今までで一番つらかった・怖かった体験は何ですか?

やはりエベレスト登山がつらかったと思います。

標高8,000m付近で道に迷い、怖かったです。
背中に背負った酸素も少なくなり、もうダメかと思いましたが、何とか戻ることができました。

日本に帰国したくなることはありませんか?

インターネットがあるのであまり帰りたいとは思いません。

インターネットがなかったら厳しかったかもしれないです。

最後に

海外に興味があるけど勇気が出ない…という方へメッセージを

世界は色々な文化や言語がありますが、人は基本的に一緒なので恐れずに海外に足を運んでみてください。

Miyaより

「大道芸で暮らしていくのは大変ではないですか?」という質問に

「好きなので大変ではないです。」とにこやかに答えている岩崎さんを見て、素敵なライフスタイルだなぁと思いました。

一言にはまとめられないすごい経験をお持ちの岩崎さんですが、お会いしてみると謙虚で礼儀正しくて温厚な方でした。

決して自分の経験をひけらかさず、どちらかというと私のことをたくさん質問をしてくれ、本当に自然体で生きている方です。

そんなの無理だよ…と諦めずにいると、いろんなチャンスがスーッと舞い込んでくる、そんなことを体現されていらっしゃいます。

挑戦の大きさは比較するものではありませんが、岩崎さんの挑戦を見ていると自分が挑戦しようとしていることを「大したことじゃないよ、やってみよう」と勇気がもらえた気がします。

海外生活がしてみたいけど、あれこれ不安という方の勇気につながればいいなと思いインタビューさせていただきました。

ゴッドタレントを含め、今後の岩崎さんの活躍を楽しみにしています。

イギリスのゴールデンブザーを獲得された際には、あの「ひろゆきさん」もツイートしたほど

岩崎さんもブログ、ツイッター、Youtubeをされています。気になった方はチェックしてみてください。

他にも海外で出会った日本人の体験談を書いています。

みんなの体験談
海外在住日本人の体験談です。短期移住・ワーホリ・ボランティア・放浪などいろいろなパターンがあります。
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