カッパドキアはツアー?レンタカー?レッドツアーの詳細を見て考えてみよう

フードゥー トルコ

カッパドキアに個人で行こうと思っている方へ。

カッパドキアでWoop Woop Travel社のレッドツアーに参加してきたので、立ち寄った見どころと概要をご紹介します。

レンタカーなどでご自身で回られる際、または英語ツアーに参加予定だけど英語に自信がないという方は参考にしてください。

カッパドキア レッドツアー 行き先

  • ウチヒサール (Uçhisar)
  • ギョレメ野外博物館 (Göreme Open Air Museum)
  • ラブバレー (Love valley view point)
  • 陶芸工房見学
  • ランチ
  • 絨毯工房見学
  • 妖精の煙突 (Fairy chimneys)
  • デルベント渓谷 (Devrent valley)
  • ツイン妖精の煙突 (Twin Fairy Chimneys)

※正直個人で行く場合は、陶芸と絨毯は省略していいです。

伝統工芸を知るという意味では興味深いですが、最後に販売があるのでやや面倒。

レンタカーかツアーに参加しましょう。

レッドツアーのコースを歩いて行ってきたという少年たちに会いましたが、すごくしんどかったと言っていました。

カッパドキア レッドツアー 各名所の詳細

ウチヒサール

(Uçhisar)

ギョレメの街から見たウチヒサール

ギョレメの街からも遠く高くそびえたっている姿が見えるほど大きい城塞があります。

「尖った砦」という意味の巨大な一枚岩。

この麓に行き散策することができます。

近くで見ると本当にビルのようになっています。

私なら巨大な岩があっても中を掘って住もうとは思わないなぁ…と昔の人の発想に思いをはせました。

人は住んでいません。

1950年代に地滑りの危険があるということで、ここに住んでいた人たちは他へ移ることとなりました。

1960年代には実際に地滑りが起きました。

私は登りませんでしたが、現地ガイドの話では登ることができるそうです。

登る際は入場料がかかるそうです。

この要塞側も美しいですが、ぐるりと見渡してみてください。

カッパドキア…すごい…と息をのむ景色が見渡せます。

この滑らかな曲線。

見ていてなんだか気持ちがいい。

雨風が作り出した自然の曲線です。

今回、着物でツアーに参加しました。

レッドツアーではハイキングをするようなところはないので着物でも問題ありませんでした。

お子様からお年寄りまで参加できるコースです。

(グリーンツアーは1時間15分程度のハイキングがあるようです)

場所

ギョレメ野外博物館

(Göreme Open Air Museum)

10~12世紀に洞窟を削られて作られた教会がたくさんあります。

現在は野外博物館として公開されています。

教会によっては閉鎖されているところもあります。

(私が行った時はダークチャーチが閉鎖中でした)

入場料

ツアー参加者はガイドがチケットをくれますが、個人で行く方は入場券の購入が必要です。

私が訪れた2019年3月時点では45リラでした。

野外博物館ということで歩いて回ることができます。

結構広いですが、ゆっくり観光しても1時間くらいかと思います。

教会は小さいものだと10歩も歩けないくらいの大きさです。

大きいものでも10分以上中で過ごす人はいないと思います。

そもそも入れ替わらないと入れないような大きさのため、3~5分程度の見学で済ますように言われます。

ガイドは教会内に入ることが禁止されています。

ダークチャーチ

教会内にはフレスコ画が描かれています。

教会内での写真撮影は禁止です。

キリストの生涯のフレスコ画はリンゴ教会に描かれています。

2枚目;受胎告知(マリアがガブリエル天使からキリストを身ごもったと知らされるシーン)

10枚目;キリストの声を聴くシーン(下にいる人たちはその声におびえている)

11枚目;のちに裏切るユダがキリストにハグをし敬愛を表明しているシーン

12枚目;最後の晩餐

13枚目;キリストが十字架にかけられているシーン

教会には人骨が入ったくぼみがあるものがあります。

これは当時教会で最期を迎えると天国へ行けると信じた人たちがたくさんいたためだそうです。

場所

ギョレメの街から近く徒歩20分程度で行くことができます。

ラブバレー

(Love valley view point)

どんなロマンティックなところなの?と思うかもしれませんが、ラブバレーという名前は英語名でキノコ型のフードゥーが男性器に見えるという理由から名前がついたと言われています。

ロマンティック…じゃないですね。

しかし名前の影響からハートマークを意識した柵があったり、時期によってはベンチがあったりします。

名前の話はさておき、絶景です。

遠くには雪山が見えます。

Erciyes山(標高3,917m、富士山より高い!)

カッパドキアについて調べていると目に留まる「ナザールボンジュウ」という魔除けがたくさんつるされた木があるのもここです。

ナザールボンジュウ

人から羨ましがられたり、ねたまれたりする視線というのは災いをもたらすと考えられ、その視線を受けてくれるとして魔除けになっています。

お土産屋さんで100円くらいで購入でき、様々なものにこの目が描かれています。

ガラスのものでなくても効果はあるよ!とガイドが言っていました。

人によっては怖いと感じるかもしれませんが、見慣れてくるとかわいいと感じるから不思議…

場所

陶芸工房見学

お邪魔したのはスルタンセラミックという工房です。

陶器は白土で作られ、約1か月洞窟工房の中で乾燥させます

日に当てずに乾かすことが大切で、日光で乾かすと焼いたときに亀裂が入るためです。

窯は電気釜。昔は木の窯だったそうです。

絵付けの様子も見ることができます。

繊細で、美しい、素敵な陶器です。

この女性は日本語が堪能で、日本語で解説してくれました。

日本に住んだことがないけど、カッパドキアで独学で日本語を習得したそうです…すごい!

このドーナツ型の陶器は何に使うと思いますか?

正解はワイン入れ。

ろくろの作業も見せてくれます。

いとも簡単そうにスルスルっと作り上げるこの道37年の職人さん。

できあがり!

さて、なんでしょう。

正解は、砂糖壺。

昔は結婚の申し入れをするときに、女の子のお父さんに砂糖壺を作るところを見せて、壺と蓋がきっちりとはまるようでなければ申し入れを受け入れてもらえなかったそうです。

砂糖壺も完璧に作れない奴は男じゃない!という時代があったそうです。

見学の後は販売コーナーに行き、全部値札の半額で売ってくれます。

買わないけど欲しくなるくらい素敵でした。

日本で買う半額くらいで購入できるようなので、購入を検討している人はここで購入するのがいいと思います。

場所

ランチ

ツアーではビュッフェランチのレストランに行きました。

味はおいしかったです。

デザートまで数十種類の豊富なメニューでした。

絨毯工房見学

ウールの染め方、機織、シルクの紡ぎ方など詳しく解説してくれます。(英語)

染料と染め方次第では一生色が残るものと、すぐ色が抜けてしまうものがあるので品質って大事だよと言っていました。

1枚に数か月かかります。

トルコでは絨毯は大切なもので、ただ床に敷くカーペットではないそうです。

大切なお客様が来るときだけに敷く特別な絨毯があったり、レッドカーペットのようなものなんだと案内の方が言っていました。

先ほど男性はお嫁さんをもらうのに砂糖壺を作る話をしましたが、女性は絨毯を織るそうです。

そしてそれを窓にかけておくと、お嫁に行く準備ができているよというサインになるそうです。

婚活ですね。

その模様や配色からその人の人柄を見ていたそうですよ。

おもしろいですね。

この後販売があります。

まぁ、絨毯も買わないんですけど。

場所

ここの絨毯工房は場所と名前がわかりません。

Googleでカーペットと調べるといくつか工房が出てくるので、興味がある方はどこかの工房見学をしてみるとおもしろいです。

陶器も絨毯も、歴史や文化、作り方の解説はとても興味深かったです。

こういう伝統工芸が好きな方はぜひ見学を行程に組み込むといいです。

押し売りはされませんが営業はあるので、それが面倒な方は飛ばしてもいいかもしれません。

妖精の煙突

(Fairy chimneys)

ここでは3層のフードゥー(奇岩)が見られます

パッと見は他のものと同じですが、よく見ると層が見えます。

他の場所では1層または2層のものが多いんですが、この妖精の煙突では3層のものが見えるんです。

そもそもなんでこんな不思議な形の岩がたくさんあるんでしょうか?

火山の噴火によるマグマ、火山灰、また噴火…の繰り返しでできた地層です。

これを雨風が削りこの不思議な形を作り出しています。

削られすぎて、上の層から崩れていくこともしょっちゅう。

このフードゥーはまもなく崩れそうです。

崩れてなくなっていくものもあれば、大きな塊からまた雨風で削られ新しく出来上がるフードゥーもあります。

このフードゥーはカッパドキアだけの特殊なものというわけではなく、カナダのバンフ国立公園にもありました。

カナダのフードゥーは「あれがフードゥーだよ」と言われて「おぉー」となるほどの数ですが、カッパドキアでは言われるまでもなく、ニョキニョキと一面にあるのでそれが見どころです。

特にこの妖精の煙突では遠くから見るのではなく、フードゥーの麓を散策できるのでおすすめです。

場所

デルベント渓谷

(Devrent valley)

あの、ラクダ岩がある渓谷です。

ラクダ岩に登って落下した人がいるそうで、登らないように柵が設けられています。

展望台があるので立ち寄りましょう。

この渓谷には他にも変わった形の岩がたくさんありますので、ご紹介します。

ラクダから右に目を向けていってください。

カタツムリの岩

ひっくり返った豚の岩

ドレスを着た女性の岩

お嫁入して夫婦で馬に乗っている姿の岩

キスしている岩

手の岩(写真中央)とペンギンの岩(写真右)

場所

ツイン妖精の煙突

(Twin Fairy Chimneys)

この岩にはストーリーがついていて、いろいろあるようですが私が聞いた話はこんな感じ。

王様の娘が好きな人と一緒になるために家を飛び出しました。

しばらくして子供ができ、孫を見せれば王様の怒りも収まるだろうと実家に帰ると、激高した王様に殺されそうになりました。

何とか逃げてきたこの場所で、

「どうか私の実の父が私の実の子を殺す日が来ませんように…」

祈って祈って祈って…岩になったというお話

左;家を出た娘とその子

右;娘が好きになった相手

その間にある大きな岩;王様

その下方;追手の兵士

妖精の煙突で検索すると先に紹介したところと、このツインの妖精の煙突の両方が出てくるので戸惑いました。

別の場所です。

場所

このあたりまでくるとツアーでは午後4時を過ぎています。

ホテルに送ってもらいツアー終了です。

カッパドキアはツアーかレンタカーか

ツアーかレンタカーかは迷うところですが、私はツアーでよかったと思っています。

理由は

  • トルコは日本と運転が逆
  • トルコ人の運転は荒くて危険
  • すべてがコンパクトにまとまっているため1日で見られる
  • ツアー料金が高くない

カッパドキアで数日過ごす人はレンタカーで順番に少しずつ回ってもいいと思いますが、

1、2日程度の場合はツアーの方が見どころをぎゅっとコンパクトに回れるツアーの方がおすすめです。

ツアー内容は催行会社によって多少違うと思います。

ツアーを希望する場合

英語がわかる方は英語ツアーがいいと思います。

私はホテルのレセプションで前日に英語ツアーを予約しました。

料金は28ユーロでした。

(その日のレートでリラで支払うこともできます。クレジットカード払いの場合は+2ユーロでした。)

英語がわからない方はツアー料金が高くなりますが、日本語ツアーの方がいいと思います。

カッパドキアに限らず、わからない言語で一日中ガイドされるのってとても疲れるし、せっかくきたのにもったいないです。

カッパドキアツアーを見てみる

レンタカーを希望する場合

カイセリ(Kayseri)空港やネヴィシュヒル(Nevşehir)空港から借りられます。↓

海外レンタカー RentingCarz(レンティングカーズ)

滞在日数などに合わせてレンタカーかツアーかをご検討ください。

トルコ情報一覧

トルコ
トルコについての情報をまとめました。トルコの食事、ビール、結婚式やイスタンブール、カッパドキア、パムッカレについて。

 

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