マルタの路線バスは無料!(在住者)Tallinjaカードが必須

マルタバス マルタ

マルタのバス事情のご案内です。

2022年10月から、マルタ在住者はバス料金が無料になりました。

それ以外のバス運賃についても含めて詳しく解説いたします。

マルタ路線バスの仕組み

マルタの路線バスは市バスとか都バスとかいろんな種類はなく、マルタパブリックトランスポート(Malta Public Transport)1社です。緑色の車体です。

路線

マルタバス

主な観光地は網羅されています。

ゴゾ島も同じバスのシステムなので安心。(コミノ島内はバスが走っていません)

バスの種類と運賃

バスには主に5種類あります。

  • 数字だけのもの→通常のバス
  • Nと数字→ナイトバス
  • TDと数字→タリンヤダイレクト
  • Xと数字→エクスプレス
  • 乗り合いのエリア限定バン→タリンヤオンデマンド

運賃の支払いは主に3種類

  • 現金
  • クレジットカード
  • Tallinja(タリンヤ)カード

通常のバス

ほとんどのバスが数字だけの表記となる通常のバスです。

運賃

  • 現金またはクレジットカード 夏季2.5ユーロ、冬季2ユーロ
  • タリンヤカード 無料

ナイトバス

23時以降に運行するバスのことです。

運賃

  • 現金またはクレジットカード 夏季冬季ともに3ユーロ
  • タリンヤカード 無料

タリンヤダイレクト

通常のバスよりも停車するバス停が少ない快速バスです。

TD2 (St. Julians – Airport), TD10 (Valletta – Marsaxlokk Sanday only), TD13 (Valletta – Bugibba)

運賃

  • 現金またはクレジットカード 3ユーロ
  • タリンヤカード 1.5ユーロ

エクスプレス

タリンヤダイレクトよりは停車するバス停がおおけれど、通常のバスよりは少ない急行バスです。

運賃

  • 現金またはクレジットカード 夏季2.5ユーロ・冬季2ユーロ
  • タリンヤカード 無料

エアポートダイレクト

St. Julian’s (TD2)発着の空港直行バス(2024年12月からの新サービス)

運賃

  • 現金またはクレジットカード 夏季冬季ともに3ユーロ
  • タリンヤカード 夏季冬季ともに3ユーロ

タリンヤオンデマンド

タリンヤのスマホアプリから乗りたい場所と降りたい場所を指定して予約する乗り合いタクシーのような指定席バスのようなサービス。(朝5時〜深夜0)

対応エリアは、Pembroke, St. Julian’s, Swieqi, San Ġwann, Sliema, Msida, Mrieħel, Birkirkara 

運賃は2.5ユーロ。2人以上で乗車する場合は、2人目以降は一人1ユーロ。ベビーカーなどを乗せる予約もできます(無料)

乗り継ぎ

マルタの通常のバスはどこから乗ってどこで降りたかにかかわらず、2時間一律の料金です。(タリンヤダイレクト・タリンヤオンデマンド以外)

最初に支払いをした時間から2時間以内に乗車した場合、追加料金はかかりません。

現金・クレジットカードの場合

運賃を支払うとレシートをくれるので保管しましょう。乗り継ぎの際に運転手に見せて2時間以内の乗り継ぎであることを確認してもらいます。

マルタは小さな島なので2時間あれば南北横断できてしまいます…

マルタのバスカード「Tallinja Card」

マルタバス

最近ではどこの国にもありますが、マルタにもお得なバスカードがあります。

長期滞在者向け

タリンヤカードがお得です。該当する項目によって色分けされています。

このカードを持っているとほぼすべてのバスが無料で乗車できます。

無料になるバス

  • 通常の番号だけのバス
  • ナイトバス
  • エクスプレス
  • ヴァレッタの2つのフェリーターミナルを結ぶシャトルバス

無料にならないバス

  • タリンヤダイレクト(TDと書かれたバス)
  • エアポートダイレクト
  • タリンヤオンデマンド(乗り合いバン)

バス以外にも使える!

タリンヤカードは

  • フェリー(ヴァレッタとスリーマ間、ヴァレッタとスリーシティズ間)
  • バラッカリフト
  • タリンヤバイク

にも使用できます。これらは有料です。

カードの発行

カードの発行料25ユーロがかかります。

ネットから申請ができ、約2週間で郵送されます。(遅れることもしばしば)

このカードは写真付きで個人に紐付いて作成されます。本人しか使うことができないため、貸し借りは禁止です。他人のカードを使っていることがわかった場合は、50ユーロの罰金が課されます。

※詳しくは公式サイト(英語)をご覧ください。

大人(緑)

学生(ピンク)

子供(オレンジ)

ゴゾ在住者(紫)

コンセッション(水色)

短期滞在者向けカード

エクスプロールフレックス

6ユーロでカードを購入し、チャージして使う

他にも、4つのオプションプランから選ぶことができます。

  1. ゴゾスタンダード(34ユーロ)有効期間が6日に延長+ヴァレッタ発着のゴゾ行きフェリー往復乗船込
  2. ショートステイ(45ユーロ)4日間路線バス乗り放題+ホップオンホップオフバスツアー1日乗車込
  3. トラベラー(49ユーロ)7日間路線バス乗り放題++ホップオンホップオフバスツアー1日乗車
  4. エクスプローラープラス(72ユーロ)7日間路線バス乗り放題++ホップオンホップオフバスツアー1日乗車+ハーバークルーズ乗船+ヴァレッタ発着のゴゾ行きフェリー往復乗船込

エクスプローラーカード

25ユーロ

7日間路線バス乗り放題

12回カード

21ユーロ

  • 複数人で使用可能
  • ナイトバスでも利用可能(2回利用と換算される)
  • 有効期限は使用開始日から6ヶ月

短期滞在向けカードは空港やショップで購入できます。

ショップの場所はこちらのリンクでご確認ください。

マルタ路線バスの乗り方

バスに乗る前の準備

アプリをダウンロード

タリンヤ(Tallinja)という名前の無料アプリがあります。ダウンロードしておくとマルタ滞在中便利です。自分が乗りたいバスがそのバス停に何分以内に来るか、実際の時間がわかるようになっています。

Googleマップで経路を確認

グーグルマップで経路を検索するとバス停の場所乗るべきバスの番号を教えてくれます。

アプリでバスの到着時間を調べる

Googleマップでもバスの時刻表に基づく時間を教えてくれますが、マルタのバスは時刻表通りに来ることがまれです。なのでアプリでリアルタイムのバスの運行状況を知ることを強くおすすめします。

アプリ詳細(英語)

バスに乗る

マルタバス停
右下にあるのがバス停

バスが来たら手を挙げて乗りたいことを知らせる

日本のバスはバス停に人が立っていると停まってくれますが、これは世界共通ではありません。乗りたいという意思表示をしないと停まってくれないことがあるので、手をあげたり指を突き出したり(ナンバーワン!みたいな感じ)して乗る旨を運転手に伝えます。

運賃は先払い

運賃は乗車時に支払います。

現金の場合:運賃箱はないので運転手に渡します。おつりがある場合がほとんどですが、ない場合もらえませんのでコインを用意しておきましょう。レシートが機械から出てくるので保管しましょう。2時間以内の乗り継ぎの際にレシートが必要です。

カードの場合:カードをかざす機械があるのでかざすと「ピ!」となります。エラー音が鳴る場合はもう一度かざしてみましょう。

乗車は前方のドアから

ドアが一つのバスと二つのバスがあります。二つある場合は、支払いがあるので前方のドアから乗りましょう。

着席する

マルタのバスはバス自体の質と道路の質や作りから非常に揺れます。席があれば座ることをおすすめします。

下車する

車内に停車ボタンがあるので下車したいことをボタンで知らせます。車内では各バス停の放送案内があったりなかったりまばらなこともあるので、自分でGoogleマップなどを利用して確認することをおすすめします。マルタのバスには無料Wi-Fiがついています。

マルタの路線バスでよくあるトラブル

バスが時間通りに来ない

先ほども言いましたが、マルタではバスが時間通りに来ないのが普通だと考えた方がいいです。5分10分遅れると言うよりは、時刻表は意味がないと思っておきましょう。

解決方法>アプリで実際の到着時間をチェックしましょう。

満員の場合は通過

バスが満員だと通過されます。特にラッシュアワーは混みます。

解決方法>ラッシュアワーを避けましょう。

すごく揺れる

これも先ほど書きましたが、マルタの街の中の道路は狭くてグネグネ。揺れるし、急ブレーキもかけるし、他の車に向かって怒鳴るバス運転手もよく見かけるくらい運転と気性が荒いことがあります。

解決方法>席があれば座り、立つ場合はしっかりと手すりにつかまりましょう。

運転手が道をわかっていない

このバス停で停まる?とか聞いても運転手がわからないこともあります。停まるのに停まらないよと言われることもあります。

解決方法>地元の人っぽい他の乗客に聞いた方がいいかもしれません。

列はあってないもの

列に並んで順番を待つということは、高度なことなんだと知ります。横入りされるとか当たり前です。

解決方法>気にしない。

Wi-Fiがつながらない

無料Wi-Fiがあると書きましたが、つながらないことも多々。

解決方法>あきらめる。(解決してない…)

みなさん海外に行くときは覚悟されているかと思いますが、日本のようにはいきません。しょうがない…と思ってわりきるのも滞在を楽しむために必要です。

マルタはどこでもバスで行けて、運賃もお手頃で便利です。バスシステム的にはいろいろ難ありですが、列車がないマルタではおでかけには欠かせない交通手段です。仕組みを知って賢く利用しましょう。

歩ける距離なら歩いてしまうのがおすすめです。

バスで行ける観光地

もし数人で移動するのであれば配車アプリも便利です。

Uberのような仕組みでアプリで発着場所を指定するというものです。

マルタではBoltというアプリがあります。

セントジュリアンからバレッタまで早朝に乗車しても12ユーロ程度でした。

出発地と到着地を明確にできること、降車後にドライバーの評価をするのでトラブルが起きづらいこと、登録すればクレジットカードでも支払いができることなど、利用しやすいシステムです。

私はBoltを使っています。

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他にもマルタの情報を紹介しています。「マルタ」をご覧ください。

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