2022年版 マルタで部屋を借りる

マルタ

マルタに住んでいるMiya(@TabitInfo)です。

2019年、2021年に引き続き、マルタで部屋探しをしました。

2022年もまた部屋探しをして見つけたんですが、今回はエージェントなしで部屋探しをしたので、エージェントなしで困ったことやよかったことを踏まえて、体験談をシェアします。

マルタでシェアハウス以外に住んだ経験

  1. 2019年 2ベッドルーム、契約期間6か月間、セントジュリアン、エージェントあり
  2. 2021年 3ベッドルーム、契約期間1年間、スリーマ、エージェントあり
  3. 2022年 3ベッドルーム、契約期間1年間、グジラ、エージェントなし

2022年にマルタで部屋探し

2021年の部屋探しでも、コロナ以降は以前よりアパートが借りやすくなり価格も少し下がったと記載しましたが、2022年1~2月も私の経験では同じ傾向にあり、掲載されて数か月借り手がついていないアパートが結構ありました。

ただ、2022年3月以降の体験談として知人から情報が出るとすぐに借りられてしまい借りづらかったという話も聞きました。家賃も上がってきているようです。

希望の条件を洗い出す

2021年にスリーマのアパートに住んだ経験から、次アパートを借りる際の必須項目・除外項目を追加しました。

  • 建物内・建物の左右前後で工事がない
  • エージェントは使わない
  • 入居は1か月後
  • 全窓網戸
  • もう少し大きいバルコニー
  • ディッシュウォッシャー
  • 床に段差がない
  • 浴槽は必須じゃない

工事がない

これが一番大事なポイント。なぜなら、スリーマのアパートを退去する予定が、隣の建物の工事が始まるためだからです。

私たちは二人とも在宅ワークだったので、工事の騒音は大問題!

かと言って、マルタは工事大国。中心部で探すと、完全に工事のない場所は皆無!なのでせめて建物内と前後左右で工事がないという条件にしました。

エージェントは使わない

過去の2回とも、エージェントを利用しましたが、今回はナシ。

スリーマのアパートの契約期間が残っていたので部屋探しに期限がなく、時間がかかっていいのならエージェントなしでも見つかるかなと思ったためです。

エージェント料金がかからないのはもちろんですが、こまごまとしたについて結局はオーナーと連絡を取ることで、最初から直接やり取りするほうがオーナーの人柄もわかって安心感がありました。

ちなみに2022年からエージェントはライセンスが必要になったそうですので、エージェントを利用される方はご確認ください。(ソース:マルタ政府サイト

入居は1か月後

次のアパートが決まってから、前のアパートに退去の連絡をする必要があるため即入居はできませんでした。

1年契約の場合、退去のお知らせは1か月以上前に連絡する必要があります。

なので、お部屋が決まって1ヶ月後に入居としました。

前のアパートにバイバイした日

全窓網戸

前のアパートは網戸がある窓とない窓があり、ない窓にはマジックテープの網戸を貼りました。

でもテープがはがれてくるなどで、蚊が侵入してしまい、刺されるし、羽音で眠りを妨げられるのがとてもつらかった…12月や1月でも蚊が出てました…

もう少し大きいバルコニー

前のアパートにもイスがギリギリ置ける幅の小さなバルコニーがありました。

お天気のいい春や秋にはバルコニーで朝食をとるのがとても気持ちよかった(夏は暑すぎました)ので、もう少しだけ大きさが欲しいと思いました。

焼き鳥がしたいと考えているので、小型のバーベキューコンロが置けるといいなとも感じました。

前のお家のバルコニー

ディッシュウォッシャー

これは前回の部屋探しで必須項目に入れていなかったんですが、使用し始めたら便利すぎてなくてはならない存在になりました。マルタではディッシュウォッシャーがついているアパートが多い印象。

床に段差がない

お掃除ロボットを購入したので、ロボットが移動できるように床に段差がないアパートを探しました。(ないアパートの方が多いですが、たまに段差があるお家や、デュプレックスという2階構造のアパートもあります)

浴槽は必須じゃない

前のお家が浴槽付きで、お風呂入るぞー!と意気込んでいましたが、意外と入らないことに気づきました。浴槽に浸かったのは2か月に1度くらい。夏は暑すぎて入る気になれなかったです。

前回と変わらずの条件

  • エリア グジラ北部・スリーマ・セントジュリアン
  • お買い物の便がいい
  • スポーツジムに近い
  • 2ベッドルームでコワーキングスペースに近いまたは3ベッドルーム
  • 4階以上(日本で言う5階)
  • 120㎡以上

実際に探す

  1. ネットで探して
  2. 連絡を取り
  3. 見学に行く
  4. 交渉する

圧倒的な掲載件数はFacebook

マルタの部屋探しのメインなのではないでしょうか。

マーケットプレイスの賃貸物件を毎日見てました。

今回はエージェントを避けて探していたために「direct from owner」などと検索しました。

Facebookグループ「For Rent or For Sale Direct From Owners Malta」

このグループも毎日見てました。

タイトルの通り「オーナーから直接」借りるためのグループなんですが。

もう、どの「ダイレクトフロムオーナー」グループもエージェントがうじゃうじゃいます。

オーナーの投稿よりエージェントの投稿の方が多いです。

maltapark

サイト

マルタのクラシファイドサイトで、不動産情報も載っています。

オーナーの投稿も多くて◎

フィルターで「エージェントを除外」検索できます。

掲載者の名前の下にオーナーかどうかも表示されるので、とてもよい。

でも、オーナーを装ったエージェントがいるのでご注意ください。

中には「紹介料無料というエージェント」もいますが、その場合大家さんが借り手側の紹介料も支払っている場合が多く、大家さんは家賃に上乗せします。なので、結果的に紹介料分安いかというとそうでもないというパターンが多いです。

探し始めてから見つかるまで…

3か月かかりました!

長かった…エージェントを使わなかった感想をお話します…

エージェントを使わなかった感想

先に言っておきますが、エージェントをディスっているわけではありません。

必要な人や場合は使うべきだと思います。個人レベルでは出てこない、エージェントしか知らない物件もあります。

マイナスポイント

時間がかかった

賃貸に関する投稿を見てもらえばわかりますが、ほぼエージェントです。

なので、それを避けてオーナーを探すのがとっても難しい。

オーナー次第

何かもめ事があった際に自己責任。間に入ってくれるエージェントはいません。

オーナーをきちんと見極めなくてはいけません。

プラスポイント

エージェント料金がかからない

エージェントを利用すると、借りる側も貸す側もエージェント料金を支払います。それがゼロ。

実際にエージェントなしで出会ったオーナーも、できるだけエージェントなしで貸したいという方がほとんど(全員)でした。

その結果…

家賃交渉がしやすい

「君たちはエージェント料金がかからないからこの金額でいいよ」と下げてくれるオーナーが多かったです。

メッセージが楽

エージェントは契約締結して初めて収入が得られるので、「ここに決めなよ!急がないと他にも借りたい人がいて…」と押してきたり、断った後も他の物件を連絡し続ける方がよくいましたが、オーナーは自分の物件以外の連絡はしないので楽でした。

オーナーの雰囲気がわかる

イージーゴーイングな人か、きっちりした人かなど、メッセージで直接やり取りすることで、オーナーの雰囲気がわかるのはいいことだと思いました。

質問にちゃんと回答してくれる人、イマイチ回答してくれない人。

「網戸が全ての窓に欲しいんだけど…」という希望に「それはできないです」と即答する人もいれば「いーよー」と簡単にOKしてくれる人もいたりして、フレキシブルな人かどうかわかるし、オーナーの反応が見えるのはいいことだと思います。

スムーズ

これはちょっと意外かもですが、3者で話すか2者で話すかを比べると2者で話したほうが話が早いという意味です。

例えば見学日時を決めるとしても、借り手と貸し手のみで決める方が決めやすいです。それプラスエージェントとなると、3者の予定をすり合わせることになる上に、エージェントが副業だったりすると平日の夜しか(エージェントが)空いてないということもあるので、大家さんと私達だけならもっと日程合わせやすいのに!ということがありました。

オーナーと直接の場合は見学の時点から「今からでもいいよ」「明日は?」と割とすぐ見に行けました。

契約書の締結も直接メールで「契約書作ったから確認してください」というメールが来て、変更してほしいところを連絡し、変更されたことを確認の上サインしてメールで送信。

エージェント利用時は、これらの1メールごとにエージェントが間に入っていたためやり取りに時間がかかっていました。

ちなみに…

エージェントが投稿している物件でも、オーナーが自分でも投稿していることがあります。

「このアパートいいな~でもエージェントか~」と思っていたところ、同じ物件で「オーナーです」という投稿を見つけて見学に行ったこともあります。

実際に借りたお部屋

今回の部屋探しで借りたアパートはこちら

Gzira(グジラ)3ベッドルーム2バスルームで1,300ユーロ/月

  • 3ベッドルーム(メインベッドルーム・ゲストルーム・仕事部屋)
  • 2バスルーム(メインベッドルームがオンスイート+メインバスルーム)
  • バスタブあり(メインバスルームに)
  • 4階(日本でいう5階)
  • バルコニーは前より少し大きめで、アパート前後に2つ
  • 前後左右には工事ナシ
  • ディッシュウォッシャーあり
  • 買おうと思っていたネスプレッソのマシンを購入して備え付けてくれていた!
  • ほんのすこーしヴァレッタが見える
  • パントリーあり(キッチン横にある食材などをしまう小部屋)
  • ユーティリティルームあり(洗濯機と乾燥機とボイラーがある)
  • 全窓網戸設置約束
  • グジラ
  • アジアスーパー・八百屋・魚屋・肉屋・コンビニ・クラフトビール屋さんまで徒歩2分圏内
  • 徒歩5分圏内にジムあり
  • 徒歩5分圏内にコワーキングスペースあり
  • 大家さんが1階下に住んでいて、旅行中に植物に水やりしてくれる
  • 修理をお願いするとすぐ手配してくれる

3カ月かかったと言いましたが、エージェントを利用しなかっただけが理由ではないと思います。完璧を求めすぎていたことも原因のひとつ。

2週間に一度くらいのペースで見学に行っていましたが、「このアパートはあれがない、これが気になる」と何かしら見つけては、次探そう!と検索していました。

3か月経ってやっと「完璧な場所は私たちの予算内ではない!」と気づき(笑)一生住むわけでもないんだし、そんなに真剣になるのやめよ!と話し合ってからはサクッと決まりました。

新しいアパートも気になるところはあって、前とは違ってアイランドキッチンじゃなくなって狭くなったとか、ボイラーが前より小さいとか、一つの階に3つのお家があるから生活音はどうなんだろうとか、いろいろありますが、「まぁ、住んでみましょ」と思えるようになりました。

今回、大家さんの責任感がとっても強くてすごく助かってます。

それも、エージェント料がかかっていないので、「1年経って気に入らなかったらまた引っ越せばいいさ」と思えていることが理由の一つです。

私が探した2021年10月〜2022年2月頃はまだ「借り手市場」でした。部屋の見学も断られることがほぼなかったですし、悩んでいてもすぐに他の方に借りられてしまうことはなかったです。

家賃交渉もしやすかったし、大家さんの方からどうする借りる?と連絡が来ていました。

それ以降は「貸し手市場」になってきていると聞きます。2022年10月に検索してみたところ、私が探していたときより100〜200ユーロくらい高くなっているような印象がありました。

現在マルタで掲示板サイト「まるじゃぱ」を運営しており、お部屋の貸します・探していますの掲示板もあるので、興味がある方は見てみてください。>>まるじゃぱ「住まい」

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