北海道胆振東部地震 どんな状況?停電で困ったこと

地震 個人的な事

平成30年度他移動胆振東部地震が起きた2018年9月6日朝に、新千歳空港からタイへのフライトを控えていたMiya(@tabitinfo)です。

しかもイギリス人彼ジョーのビザが切れる日も9月6日という、なんともならない状況でした。

 

どうなったのか、どんな状況だったのか、停電すると何に困るのか、書いていきたいと思います。

 

当日いた場所

私は札幌市北区にある実家(一軒家)にいました。

テレビで放送されている土砂崩れの被害などはもっと南の厚真町なので、土砂崩れの被害は受けていません。

 

被害状況

札幌市北区は震度5でした。

ケガ なし

壊れたもの なし

棚の上からいくつか小さな物は落ちましたが、花瓶の花も倒れていないほど被害はありませんでした。

 

停電 2日間(41時間程度)

水道 使える

ガス 使える

 

なので被害は停電によるもののみでした。

 

停電による影響と対策

家の中

照明がつかない

キャンドルをつけました。

小さな子供もいないので怖いという感覚はなく、みんなでキャンドルを囲みながら話をして過ごしていました。

太陽とともに活動。夜は早めに寝て、朝早く起きました。

全道真っ暗なので夜は星空がきれいでした。

 

 

冷蔵庫が動かない

あまり冷蔵庫を開けないようにし、冷気を逃がさないようにしていました。

幸いガスが通っていたので冷蔵庫の中の食べ物を調理して食べていました。

 

 

テレビがつかない

電池式の小型ラジオを聞いていました。

スピーカーが小さく聞こえづらかったのでトイレットペーパーの芯を置き、その上に板状のものを置くことで音が大きく聞こえるように工夫しました。

ラジオが重要な情報源だったので、ラジオからの情報に一喜一憂していました。

枚数は少ないものの新聞はその日の夕刊から届いていました。

文字で情報が確認できて安心しました。

 

 

インターネットが使えない

日本のSIMカードを持おらずWiFiのみでインターネットを使っていたため、停電によりインターネットが使えなくなってしまいました。

 

 

電話ができない

家の固定電話は電気がないと繋がりません。

母の携帯はauなので使用しようとしたところ、auは圏外でした。

6日の朝のうちは電波が入っていましたが、途中から圏外となってしまいました。

docomoの携帯は動作が遅いけれど電波が入っていました。

公衆電話は無料開放されていたそうです。

 

 

携帯が充電できない

これは持っているノートPCから充電しました。

ノートPC自体が充電されていれば、ノートPCに携帯をつなぐことで充電することができます。

 

充電できずに困った人が多かったらしく、市役所で充電サービスを始めた際に長蛇の列になったというニュースが流れていました。

 

 

トイレが流せない

我が家のトイレは壁に設置されたボタンを押すと水が流れるタイプです。

これは電気で動いているため、停電中は流すことができませんでした。

バケツ一杯分のお水を便器に入れると流れるので、トイレに行くときにはお水を汲んで持って行きました。

 

いつ断水になるかわからないと思い、水が出るうちにお風呂にお水を溜めておきました。

レバーを回すタイプのトイレは電気がなくても流せます。

 

 

お湯が出ない

やかんで沸かしたお湯にお水を入れて浴びました。

夏なので頭は水シャワーで洗えました。

 

 

家の外

信号機がついていない

大きな交差点は別に電源があるようで信号がついてましたが、ほとんどの信号がついていませんでした。

危ない場所には警察が立って、手信号をしていました。

みんな慎重に運転しているため事故はあまり見かけませんでしたが、1件近所で事故を見ました。

 

 

お店で買い物ができない

いくつかのお店が開店していませんでした。

いくつかのスーパーやコンビニは電気なしで開店し、店内の物を販売していました。

 

開店している大きなスーパーでは建物の中の安全が確保できていないためか、店頭販売をしていました。

どのくらい停電が続くのかもわからなかったため、食料品の確保を心配した人たちで長蛇の列になっていました。

 

小さな商店は混んでいなく商品もたくさんありました。

 

 

ガソリンがない

ガソリンがなかったんですがガソリンスタンドが開いていないため、給油ができませんでした。

稀に空いているガソリンスタンドには長蛇の列ができていました。

レギュラーが売り切れハイオクのみの販売をしていたところもありました。

給油金額の制限をかけているところも多くありました。

 

 

現金が足りない

電気がないのでクレジットカード決済ができませんでした。

開店してくれているスーパーやガソリンスタンドは現金のみでの支払いです。

ATMが使えないので現金がない場合は買い物もできません。

 

 

バス、列車、高速道路すべての交通機関が停止

新千歳空港に向かうバスもJRも高速道路も停まってしまいました。

飛行機が飛んでいるかいないかわからなかったため、一般道を車で空港へ向かいました。

 

 

新千歳空港閉鎖

私とジョーは9月6日にエアアジアの朝の飛行機でタイに行く予定でしたが、地震のため全便欠航となってしまいました。

そのためビザ最終日に飛行機を予約していたジョーのビザが切れてしまいました。

 

当初スケジュール

9月6日 千歳 バンコク
バンコク フアヒン
9月11日 フアヒン バンコク
バンコク チェンマイ
9月15日 チェンマイ バンコク
9月17日 バンコク スウェーデン
9月20日 スウェーデン マルタ

 

国際線ターミナルの入国管理局に通してもらい、パスポートと飛行機の予約票を渡し事情を説明しました。

今はシステムがダウンしているので何もできないけれど、事情を記録しておくので次回出国の際に申し出てくださいとのことでした。

とても親切で、こんなことになって申し訳ないと謝られました。

とても不安だったので助かりました。

 

 

開店していたお店

近所の商店

個人経営の小さなお店で人が殺到していないので商品数も多く混んでいませんでした。

溶けてしまうからと、アイスクリームを無料でくれました。

その日はアイスを3本食べました!!

 

 

小型スーパー

スーパーの中には入れませんが、店頭でカップラーメン、ジュース、お菓子に限り販売していました。

15人くらい並んでいましたが、大型スーパーに比べると短い列でした。

 

 

大型スーパー

店頭販売で長蛇の列です。

空いていたのはラッキー、イトーヨーカドーなど。

 

 

コンビニ

開いているところと開いていないところがありました。

開いていても品数は少なく、みんなが殺到していました。

長い列はできていませんでした。

 

 

ドラッグストア

開いているところと開いていないところがありました。

開いているところは長蛇の列でした。

 

 

弁当屋

これは本当にありがたかったのですが、お弁当屋さんが2軒開いていました。

こんな状況の中、お弁当を作って販売してくれていました。

私たちも当日の夕食用に購入させてもらいました。

母がクタクタだったので、助かりました。

 

 

お店ではまず最初に売れていくのは電池のようです。

携帯ショップではポータブル充電器が即完売になっていて、1万円くらいする高級なものしか残っていませんでした。

お水や食べ物もぞくぞくと売れていました。

 

 

銀行

銀行は閉まっていたのですが、銀行の前に銀行員が座っていました。

来店があったときに説明するためでしょうか。

こんな非常事態に一日中店舗の外で座らされていてかわいそうでした。

 

 

優しい人たち

先に電気が回復したエリアでは、電気が通ったので充電していいですよと貼り紙しているお宅を発見しました。

優しさに感動して写真を撮っていると、「充電しますか?」と声をかけてくれました。

 

夜に歩いていると、「大丈夫ですか?泊るところはありますか?何か困っていませんか?」と声をかけてくれる人たちがいました。

彼が外国人なので困っていると思ったんだと思います。

優しいなぁと思いました。

 

 

助け合い

新千歳空港にたくさんの困った人たちがいました。

その中から2人組の女の子を家に連れて帰ることとしました。

彼女たちは旅行で北海道に来ていて、台風と地震の影響で2日間飛行機に乗れていないというのです。

 

空港近くで過ごした方がいいのか、札幌まで戻るけど家で過ごした方がいいのか、誘う方としても迷いましたが彼女たちにどうしたいか聞き、札幌へ一緒に帰ることとなりました。

8日の夜発の便が予約できたので、我が家に2泊し旅立っていきました。

 

明るい二人のお客さんのおかげで私たちも楽しく過ごすことができました。

 

 

日中の過ごし方

電気がないとパソコンも使えないし、ファミコンもできない…(ファミコン好きなんです)

お散歩したり、空いてるお店探しをしたり、自転車でおばあちゃんちに顔を見に行ったりしていました。

 

ゲームはDSをしたり、ボードゲームをしたりしました。

2人組のお客さんがいたのでボードゲームも盛り上がりました。

 

 

電気の回復

電気は一部ずつ回復してきています。

当日の夜には我が家の向こう側に電気がついていてうらやましかったです。

その1日後には我が家にも電気が戻りました。

 

電気が戻ってくる前は、近所の電気が戻っている場所周辺でフリーWi-Fiを探して接続していました。

電気がいつ回復するかについてはいろいろうわさが飛び交っていました。

 

 

航空券の変更

地震で飛行機がキャンセルになった場合、どうなるの?

ましてや、私たちはエアアジアというローコストキャリア(LCC)を予約していたので、振り替えてくれないのでは…と思っていました。

 

電話も掛けましたがつながらず、ネットで変更する方が確実だと考えていたので、電気が回復してネットがつながるまで悩むのはやめることとしていました。

もしこの日までにタイに行けなかったらこうしよう、ああしようというざっくりとしたことは話し合っておきました。

Wi-Fiにつながってから確認したところ、エアアジアから連絡が来ていました。

 

①他の国へ行く便に変更(14日以内)

②行き先は同じで日時の変更(14日以内)

③次回使えるクレジットに変更(90日以内)

④全額返金

 

から選べるということで、②行き先は同じで日時の変更をすることとしました。

エアアジアのチャットシステムを使い変更依頼。

チャットも混んでいるので100人待ちになっていました。

電話と違って待っている間お金もかからないし、他の作業をしていればいいので問題ありません。

 

自分の番が来て状況の説明と自分たちの予約状況、変更したい便を伝えると予約をしてくれ、確定のメールが届き無事終了です。

 

うちに滞在していた2人組はANAの国内線で東京に帰る予定でした。

そちらも日中電話しても全くつながらなかったらしいです。

チャットのシステムはANAでは見つけられませんでした。

 

しかし外国人用のお問い合わせ番号があり、そちらにかけたところ英語が話せる日本人が出たため、そこから変更手続きができました。

外国人用番号の方がつながりやすいのかもしれません。

 

 

宿のキャンセル

今回タイのフアヒンで5泊の予約をしていました。

Airbnb(民泊)でした。

これにはホスト(貸主)がいるので、いち早く状況を連絡したいと思っていました。

地震翌日、電気が回復している地域でフリーWi-Fiを見つけ、ホストに連絡しました。

心配してくれ、キャンセル手続きをしてくれました。

 

後に我が家のWi-Fiが回復してからAirbnb側にも連絡したところ、天災が理由でキャンセルせざる負えない場合、全額返金してくれるようです。

 

結果、日程はうまく調整できました。

9月6日 千歳 バンコク
バンコク フアヒン
9月10日 千歳 バンコク
9月11日 フアヒン バンコク
バンコク チェンマイ
9月15日 チェンマイ バンコク
9月17日 バンコク スウェーデン
9月20日 スウェーデン マルタ

 

 

テレビや新聞で見るひどい被害にあわれた方たちもいて、大変な思いをされていると思います。

札幌市も場所によっては断水や道路の液状化などがあり、大きな被害が出ているところもあります。

 

私がいる札幌市北区では大きな被害がほとんど見られなかったので、そういう地域でのできごとです。

停電になって初めてここも電気だったのか!と驚くことが多くありました。

特にIHクッキングヒーターのお家は調理ができないし、マンションでは上の階にお水を上げるシステムが電気でお水が来ないということもあったようです。

 

また、ネット上でもっと大きな地震が来るといううわさが流れたりして、不安を煽るものも多く、眠れない日々を過ごした人もいます。

 

今回は台風と地震の2連続だったので、みんなクタクタです。

みなさんが早くいつもの生活に戻れるように願っております。

 

地震発生後の流れを時系列で書いた記事も書きました。

北海道胆振東部地震 停電2日間のできごととその後

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