- マルタという国を知っていますか?
- どこにあるのでしょうか?
- どんな国なのでしょうか?
「マルタに住みます。」と言うと「マルタって、どこ?国?」
引っ越してくるときにマルタはあまり知名度が高くないなぁと思いました。
私(@TabitInfo)自身、マルタに住むと決めるまでよく知らず、住み始めた今、いろいろとマルタについて学んでいます。
調べた内容をまとめましたので、シェアします。
マルタってどんな国なの!?
正式名称
マルタ共和国
Republic of Malta
1974年から共和制をとる国家です。(君主制ではない)
※君主制とは王や女王、天皇などを国家元首(国の代表者)とすること
場所
イタリアのシチリア島の南側にある島国です。
マルタ島、ゴゾ島、コミノ島からなります。
日本から 飛行機で行くと15時間以上かかります。
直行便はありません。
歴史
古代遺跡や建築物がたくさんあるマルタ。
そのため3つの世界文化遺産があります。
- ハル・サフリエニの地下墳墓
- バレッタ市街
- マルタの巨石神殿群
様々な国に支配された歴史を持ちます。
歴史について時系列でまとめた記事をお読みください。
宗教
98%の人がローマカトリック
街を歩いていてもいたるところで聖人の像があったり、玄関にマリア像があったりします。
そのため、2011年まで法律上、離婚ができませんでした。
ちょっと意味わからない…と思うかもしれませんが、カトリックでは離婚が認められていません。
世界に3か国だけあった「離婚ができないカトリックの国」のうちの1か国がマルタでした。
現在は法改正がされマルタでも離婚できるようになりましたが、他の2か国であるフィリピンとバチカン市国は未だ離婚ができません。
またカトリックでは同性愛を認めませんが、マルタでは2017年に同性婚も可能になりました。
一気に進みますね!!
また、結婚後の苗字については夫婦別姓、どちらかの名前(どちらでもいい)、結合させた名前から選べます。
すごい選択肢!!
面積
316㎢
東京23区の半分程度です。
人口
5千人
東京23区の23分の1程度です。
気候
平均最高気温は一番寒い1月で16度、一番暑い8月で32度。
年間降水日は40日程度と言われています。
夏は最高気温が37度あたりになることも珍しくないので、とても暑いです。
一般的に乾燥していると表記されていますが、夏場湿度77%を超える時期もありカビに悩まされている話も聞きます。
島国、温暖となれば人気の観光地になりますね。
ヨーロッパ人からも人気の観光地で、気候や海の他にも物価が安いのも魅力の一つです。
物価
物価は日本よりも少し安めです。
ただし、アジアのような安さは想像しないでください。
ヨーロッパにしては安めということです。
世界の主要都市の物価を比較したサイトNUMBEOではニューヨークを基準として物価を計算しています。
ニューヨークを100とすると
- 東京 84
- 大坂 74
- マルタ(スリーマ) 70
です。
なお、通貨はユーロです。
治安
とても治安がいい国で、スリや置き引きもほとんど聞きません。
治安が良くない国で見られる、スリ対策のためにバックパックを前に背負う人はほとんどいません。
夜お酒を飲んだ帰りに歩いて帰るということもよくあります。
もちろん一人では歩かない等、気をつけるべきですが、とても治安がいいのです。
言語
公用語
マルタ語と英語
1934年までイタリア語も公用語でした。
英語の留学先として人気のマルタ。英語が公用語だからです。
しかし、英語だけではなくオリジナルの言語マルタ語も使われています。
マルタ語は英語とは全く違う言語で、アラビア語を語源としています。
マルタ人同士は基本的にマルタ語で話しているので、街を歩いていてもバスに乗っていてもマルタ語が聞こえてきます。
マルタ人の89%が英語を話すことができます。
56%がイタリア語、11%がフランス語も話すことができます。
日常生活に差し支えないほど多くの人が英語を話せますが、100%ではありません。
マルタ人にとっての母国語の認識についても96%がマルタ語、4%が英語と回答しています。
マルタ人の英語の訛りはかなり強いです。
私はオーストラリア、ニュージーランド、カナダにも住みましたが、マルタが断トツで一番訛りが強いです。
面と向かって会話するような場面では問題ありませんが、観光ボートを漕ぎながら英語でガイドしてくれるような場面では半分くらい何を言っているかわかりません。
イギリス人の彼も理解できないと言っていました。
「えー…マルタ留学興味あったけど、やめようかな…」
そんな風に思う必要はありません!
語学留学先として人気の理由
マルタは日本だけでなく世界中から語学留学生がやってくる人気の留学先です。
私が思うマルタが留学先として人気の理由
- 観光を含め行ってみたい地中海の国
- 気候がいい
- 治安がいい
- カナダ、オーストラリアなどより日本人(アジア人)が少ない
- ヨーロッパで英語が公用語になっている国の中では物価が安い
- 訛りなんてどうでもいい
日本人が少ない
語学留学する人は英語習得のために日本人が少ない環境を好む傾向があります。
マルタは、私が住んだオーストラリア、ニュージーランド、カナダに比べて、圧倒的に日本人が少ないです。
というか、アジア人自体が少なく、ヨーロピアンが多いです。
なので英語で会話する機会も増え、ヨーロピアンの友達も多くできることがメリットと思う人が多いようです。
訛りなんてどうでもいい
語学学校に行ったら先生はマルタ人ではない可能性が高いです。
また、クラスメイトにまず、マルタ人はいないでしょう。
語学留学生に人気のランゲージエクスチェンジのイベントが週に何回か行われています。
バーに行ってお酒を飲みながら、会話を楽しんで英語を練習するイベントです。
40~50人くらいが毎回参加しますが、その時もほぼマルタ以外の国の人です。
なのでマルタ留学で学ぶ英語はマルタ訛りにはならないと思います。
そもそも数年住んでも日本語訛りが抜けない人が多い中、数か月の語学留学でマルタ訛りを習得するのは非常に難しいです。
私は訛りを含め、国による英語の違いが好きなのでマルタ訛りを聞いて楽しんでいます。
その他
- 電源プラグはイギリスと同じG(BF)タイプ
- ウサギの肉を食べる(肉屋で買えます。鶏モモ肉に似た食感と味でした。)
- 交通事情はよくなく、毎日渋滞
- 横断歩道を渡りたくても車がなかなか停まってくれない
- ヨーロッパで唯一冬季オリンピックに参加していない国だった(2014年ソチで初参加)
- 映画のロケ地になることが多い
- 金融税率が低く規制が緩いため、仮想通貨企業の進出が目立つ
- 国内エネルギー資源はない
- 食料自給率は20%でイタリアを筆頭として各国からの輸入に頼っている
- 淡水はわずかで飲料水すらイタリアからの輸入
マルタは島国で資源がほぼない中、世界最古の建築物があったり、人気観光地になっているきれいな海があったり、ほぼ岩でできた土地柄いろいろな映画のロケ地になったり、非常に面白い国だと思います。
旅行に行く前にその国のことを少しだけ知っておくといろいろなことに合点がいってより楽しめるのでおすすめです。
マルタについて、観光情報・交通・宿泊・食事・買い物などいろいろ紹介しています。
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