マラケシュで最も有名なところの一つがジャマエルフナ広場。(Jamaa el-Fnaa)
世界遺産にも登録されているメディナという旧市街でひときわ大きなこの広場。
観光の目玉になっていますが、だからこそ気を付けた方がいいです。
マラケシュに6泊したMiyaもフナ広場で嫌な体験をしたので、皆様のトラブル回避のためにシェアします。
旧市街ジャマエルフナ広場の注意点
屋台でのディナー
モロッコに三大うざい国のひとつなんて不名誉なレッテルを貼らせているのは、残念ながら観光業に従事する客引きたち。
レストランやお土産屋への客引き、道案内、ぼったくりタクシー、詐欺…など金金した人たち。
隙あらば観光客(モロッコ人からでさえも)からお金をくすねようと、あの手この手をつくしてきます。
そして、しつこい！
私はモロッコの観光業において、最大の敵は彼らだと思います。
それが顕著に表れるのがフナ広場でのディナーです。
夕方から深夜にかけて、フナ広場には数えきれないほどの屋台が並びます。
各お店には番号がついています。
活気があって、モロッコ料理が食べられて、観光客としてはわくわくしますね。
客引きがやってきて、まっすぐ歩けないほどです。
立ちはだかったり、無理やりお店に連れて行こうとしたり、「ニーハオ」「カワイイネ」「ナンバーワン！」など、いろんな言葉を投げかけてきます。
「ハトヤマドラムスコ」という一言には思わず笑ってしまいました。
食べる気がないのであれば、聞こえないふりをするか、
- 「I’m full.」
- 「I had dinner already.」
- 「Maybe tomorrow.」←モロッコ人がよく言う
などと言って、立ち去りましょう。
フナ広場で食べないのが一番安全。
それでも挑戦したいあなた、お気をつけ下さい。
私たちもまんまとやられました。
4人で行き、マラケシュ名物のタンジヤという煮込まれたお肉を注文。
メニュー表を見ながら、あまりお腹がすいていなかったので、Sサイズ(20dh)とLサイズ(30dh)を一皿ずつ注文。
小さなお水も1本。(多分10dh)
合計60dhですよね。
約660円です。
※モロッコは物価が安いので一食440円もあればお腹いっぱいになります。
他の日にメディナで食べたタンジヤは、豆の前菜とパンがついて14dh(約160円)でした…。
タンジヤの前にトマトのサラダやナスなどがテーブルに運ばれてきました。
それからミントティが出てきて
「free tea」（にっこり）
というので、あーサービスなんだーと思っていました。
お会計をお願いして…あれ…？
「150dh」
「はい？」
そう、ジャマエルフナ広場の屋台で注文したもの以外に出てくるものはサービスではなく課金されています！
勝手に出して、勝手に課金します。
正義感の強い彼ジョーはこのやり取りを許すわけがなく、丁重に店員に抗議。
店員はギブアップし、偉い人？みたいなおじさんが出てきて文句を言われました。
屈せず抗議した結果80dhになり、支払いました。
彼らの言い分は
「ディナーに150dhは君にとって高くはないだろう。」
そういうことじゃないですよね。
そのサービス形態を許すわけにはいきません。
とはいえ、勝手に皿を出して食べたら課金、食べなかったら払わなくていいという文化なの？
という不安がよぎり、他の人の体験談を読むべくトリップアドバイザーをチェックしました。
(日本の居酒屋のお通しシステムも外国人には理解しがたいのと同じなのかと思ったのです)
いいえ、これは文化ではなく手口です。
トリップアドバイザー上に、出てくる出てくるこの手口。
1,000dh(約11,000円)も請求された人も。
あり得ない…
悪しき観光業は大嫌いなので、トリップアドバイザーの口コミからこの手口をとっているお店番号を洗い出しました。
ぼったくり屋台として挙げられている番号リスト
#5, #6, #10
#12, #13, #14, #17
#22, #25, #26, #30
#31, #32
#41, #42, #45, #48
#65, #69
#75
#95, #100
#114, #117
#14についてはいい口コミもあります。
いい口コミは魚を注文した人がしているので、魚セクションの#14がいいのかもしれません。
いい口コミがあったお店
#1, #4, #74, #98
※保証はありません…
モロッコで出会った日本人観光客の子もフナ広場で同じ手口に遭い、100dhのお会計なのに200dh支払ったと言っていました…！
許せん！
モロッコ人の友人にこの話をしたら、フナ広場でよくある手口なので、本当に気を付けた方がいいと言われました。
彼らと一緒に彼らの行きつけのフナ広場のカフェに入ったときも、私たちといたせいかモロッコ人の彼らでさえぼったくられそうになって抗議していました。
「僕は昔からこのカフェに来ているんだ。」
というと料金が安くなっていました…。
彼らの思考では、「旅行客＝お金持ってる＝多く請求してもいい」となっているようです。
対応策はフナ広場で食べないが一番です。
料理の量も少なめで、いい口コミがあるお店でも別に味は普通だったと言っている人が多いです。
私も同意。
「フナ広場の屋台で食べたい料理！」みたいなものも、マラケシュのレストランで食べられるものばかりなので、レストランで食べることをお勧めします。
悪いお店は人気がなくなるのが一番です。
雰囲気だけ楽しんで、どこかのレストランに入った方が気持ちよく食事ができると思います。
親切そうな人
旅行中に現地の人にやさしくしてもらうと嬉しいですよね。
モロッコの人たとはとっても優しくて、親切。
困っているところを何度助けてもらったかわかりません。
しかし、ジャマエルフナ広場のような観光地では要注意！
目当てはお金！
優しい現地の人に出会うなら、観光地以外の方がいいです。
いい人だな～と思っていたら最後に手を差し出され、握手？と思いきや「金出せ！」です。
タクシー乗り場を探していて30歩先くらいにあったんですが、
「そこの角曲がったところだよ」
と30歩ついてきたおじさんさえ、「金出せ！もっと出せ！」としつこくされました。
フナ広場には日本語を話しかけてくる人もいますし、日本が好きなんだ！という人もいますが、信用しない方が身のためです。
大道芸人
めちゃくちゃ興味がある芸の前以外では立ち止まらない方がいいです。
立ち止まって見たらお金を請求してきます。
写真の撮影はお金を支払う気持ちを持ってからしましょう。
※これは詐欺ではなく大道芸人への礼儀です。
スリ
私はスリの危険を感じませんでしたが、口コミにはスリが多いと書かれていますのでお気を付けください。
物乞い
モロッコには物乞いが多いです。
お金をあげるかどうかはそれぞれの価値観によりますが、現地の人の話では普通に働く人より儲けている物乞いも多いそうです。
それっておかしくない！？と思うので私はあげません。
オレンジジュース
これはおいしくて安いのでおすすめです。
ぜひ飲んでみてください。
ただ注意点があって、ガラスのコップとプラスチックのコップで料金が異なるお店もあるようです。
私が言った33番のお店では
店「ミックスジュース？」
私「オレンジジュース」
店(プラスチックのコップを持って)「どっちのサイズ？」
私「4dhのやつ」
店「OK…」
というやり取りで、ガラスのコップで出てきました。
のちの見てみると、小さくミックスジュース10dh、プラスチックのコップ5dhみたいに書いてありました。
気になったのでトリップアドバイザーをチェックしたところ、試飲をすすめられプラスチックのコップで試飲したら、コップ料金10dh請求されたなどの口コミがありました。
何なの…フナ広場…。
いろいろ書きましたが、フナ広場自体には行った方がいいです。
とても興味深い観光地です。
フナ広場が見渡せるカフェがあるので、そこでお茶をしながら人間観察するのもおすすめ。
おすすめカフェについては別記事にします。
万が一、被害にあってしまった場合、警察署がフナ広場内にあります。
「じゃあ、警察行こうか。」
とお店の人に言うと引き下がることがありますし、実際に行ってもいいと思います。
事前にトラブルのケースを知ることで、回避するようにしましょう。
安全に楽しいマラケシュ旅行にしてください。
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