日本の田舎にはタイムスリップしたような素朴な美しさが残っています。
そんな田舎のひとつ、徳島県の木頭をご紹介します。
日本の田舎 木頭の見どころ
2020年4月に木頭を訪れて自然の美しさと、素朴な暮らしに感動しました。
観光名所と呼ばれるような場所は特にないんですが、そのおかげでありのままの美しさがそのまま残っています。
きれいな清流
木頭に到着して最初に感動したことは川の美しさ。
透明感がすばらしく、川底がはっきりと見えます。
地元の方も
「都会から来る人は川がきれいだと言ってくれるんだよね。僕たちにとっては当たり前なんだけど。」
とおっしゃってました。
手つかずの自然が見られるハイキングコース
山に囲まれる木頭にはいくつかのハイキングコースがあります。
一面にミツマタが咲く石立山
ミツマタは一万円札の原材料なんですって!
幽霊茸「ギンリョウソウ」
車を停めて15分歩くだけで秘境体験できる
ここは水深も深く、一緒に行った友人たちは崖から川へ飛び込んでいました。
アメゴ釣り
春5月頃になるとアメゴが釣れることで有名な木頭。
ヤマメによく似たアメゴは塩焼きするだけでとてもおいしく、骨まで食べられます。
釣りには魚券が必要です。(木頭村漁業協同組合 08846-8-2252)
日本の田舎 木頭のイベント
木頭は昔林業で盛え、木頭杉と呼ばれ重宝されました。その木頭杉を活かしたイベントが開催されています。
木頭杉一本乗り(7月)
杉を運ぶ手段として、杉の丸太の上に人が乗り下流に下っていく方法がとられていて、現在はレースとして「木頭杉一本乗り大会」が行われています。
日本の田舎 木頭の一番の魅力
木頭一番の魅力は、地元の人の知恵が詰まった田舎暮らし
木頭の魅力は「当たり前がすごい」こと
そう教えてくれたのは、元地域おこし協力隊の弥生さん。
3年間、木頭で地域おこし協力隊として暮らし、その後も木頭に住み続けている弥生さん曰く、地元の人たちは「当たり前」に普段からしていることに感銘を受けることが多いと言います。
「雨が降ったからアメゴを釣りに行く」
食べられる野草、その野草の保存方法。なんでも手作りして、何でも直して使える技術。
不便な田舎暮らしだからこそ、自分で何でもできてしまう、そんなお年寄りたちから日々教わりながら、その内容を発信しています。
弥生さんが木頭の暮らしを発信しているFacebookページ「きっとくらす」
きっとくらすの投稿を見ているだけで田舎暮らしにあこがれてしまいます。
木頭の日々を発信
弥生さんは木頭の素朴な暮らしの魅力を発信しています。
地域に密着したサポートと生活を送りつつ、地元の回覧板に挟む月間新聞や、地元の生活にまつわるものをまとめた小冊子(イラストがとっても上手!希望者は購入可能)、SNSでの発信もしています。
ぜひ一度覗いてみてください。
日本の田舎 木頭ってどこ?
徳島県那賀郡那賀町にある木頭。高知県との県境にあります。
昔は木頭村と呼ばれていましたが、2005年に鷲敷町・相生町・上那賀町・木沢村と合併し、那賀町となりました。
人口
木頭の人口は約1,200人。
木頭への行き方
列車
駅はありません。
最寄り駅は「土佐山田駅」(高知)ですが、土佐山田駅から木頭までのバスはありません。
バス
木頭では徳島南部バスが運行しています。路線図
車
車で行くのが一番便利です。
徳島市から1時間35分、高知市から2時間20分
日本の田舎 木頭まとめ
過疎化が進む村と聞いて、さびれた寂しい場所を想像していました。
木頭に来て驚いたのは、寂しさを感じないことでした。
お年寄りは元気に畑の手入れをしていて、すれ違いざまに「こんにちは~」と声をかけてくれます。
のんびりしていて、ニコニコしていて、穏やかな時間が流れていて、日本昔話の世界に来たような体験でした。
過疎化が進む町はいずれ消滅する可能性もあります。発展が進む町は、町の雰囲気が変わっていきます。
ありのままの日本の田舎を見られるのは今のうちなのかもしれません。
今のうちに一度、遊びに行ってみましょう!