ワーホリ、海外留学などを経験し、日本に帰国してから英語を活かした仕事がしたい!
という目標を持つ方も多くいらっしゃると思います。
今回は、海外生活の後、日本で英会話スクールをオープンした、まいこさんの体験談をご紹介します。
まいこさんと私Miya(@TabitInfo)はニュージーランドのクイーンズタウンで一緒に働いた元同僚。
出会った当初から圧倒的な語学力をお持ちで、今回のインタビューの中でどうしてそこまで英語が上手なのか、なぜニュージーランドに来たのか、よく知ることができました。
海外生活を始める前のこと
まいこさんはニュージーランドに来る前に、ベトナムでもお仕事をされていました。
- なぜ、海外生活をするようになったのか
- なぜ、出会った当初から英語が流ちょうだったのか
を中心に、日本でのルーツを聞いてみました。
日本では、どんな学生生活を過ごしていましたか?
中学校で英語に出会ってから、英語が大好きで得意教科。
英語・海外のことで頭がいっぱいな10代、20代を過ごしていました。
中学校3年間は夏休みになると毎年、家族で海外旅行へ。
海外で見た壮大な景色と、英語ペラペラの現地ガイドさん・ホテルで働く人達がかっこよくて、私も海外に住み、こういう仕事がしたいと憧れるようになり、英語を本気で勉強し始めました。
この頃、海外の人と文通することにハマり、英語圏、ブルガリア、エジプトなどの人と友達になりました。
相手からの英語の手紙を理解し、自分のことも表現しなければならないので、文通を通して語彙力・文法力がかなりUPしました。
そのうち何人かは今でも繋がりがあり、ドイツやオランダ、イギリスのペンパルには実際に会いにも行きました。
彼らが日本に旅行に来るときは日本で再会もしました。
高校から英会話教室に通い始め、週2~3回、長いときは1日8時間くらいレッスンに参加。
大学は英語専攻に入り、2回生でオーストラリア・ブリスベンの姉妹大学に半年間交換留学へ行きました。
なるほど。だから出会った当初から英語が流ちょうなんですね。
はい、日本で伸ばせるだけ伸ばしました。
上記の通り
- 文通
- 英会話教室
- ALTの先生と話す
- 外国人と触れ合える場所に行く
- ひたすらテープを聞く
- 教科書を読む等
とにかく機会を見つけてはあらゆる方法で「英語・英会話」に触れるようにしていました。
海外渡航前から英語が話せると、海外渡航後に「英語を学ぶ」ステップを省いて、やりたいことにすぐに挑戦できます。
より高度な英語を、しかも実践で使う時間として充てることができるので、日本でしっかり勉強しておくのは本当におすすめです。
海外生活について
オーストラリアでの交換留学
最初は海外でガイドかホテル勤務の仕事に就くことが夢でした。
しかし、大学2回生の時にオーストラリアへの交換留学した際、日本語の授業に助手として参加したことをきっかけに、日本語教師になることに変わりました。
- 「言語を教える」
- 「英語を使って働く」
- 「海外で暮らす」
という3点に強く魅力を感じたんです。
台湾で教育実習に参加
日本の大学に戻り、英語専攻から日本語教育専攻に編入しました。
国内や台湾の姉妹大学での教育実習を経て、卒業時に日本語教師養成講座を修了。
ベトナムで就職
卒業後すぐ日本語教師になりたかったのですが、日本国内の日本語教師の仕事は狭き門。
仕事にはやりがいがあるけど、それだけでは食べていけない場合が多いのです。
しかし海外では対応が異なるため、海外に行こうと思いました。
まずは教育実習先で気に入っていた台湾で仕事を探しましたが、なかなか情報が集まりませんでした。
知人がベトナムで日本語教師をしており、その紹介で採用が決定し、ベトナムでの就職が決定。
ベトナムでの生活はどうでしたか?
到着直後、その不衛生さから「明日の朝、帰国しよう」と思ったのを覚えています。
道路に生ごみが散乱し、社員寮(ローカルな1軒屋)はバスルームも壁一面カビだらけ、ベッドは湿っぽく、Gも大量…。
日本人の同僚に愚痴や不満を聞いてもらい、同僚もみんな通ってきた道なんだと自分自身に言い聞かせながら生活。
できる限り自分で掃除をして環境を整え、楽しみを見つけ、一日、また一日と過ごしていました。
仕事が始まってからは徐々に気がまぎれ、現地の食べ物や、混とんとした東南アジアのまちの雰囲気も気に入り、結果的に2年くらい滞在しました。
- 1年目は俳優の杉良太郎が建てた日本語学校で初級(挨拶や文字からのスタート)を指導
- 2年目からは日本・日本企業就職を目指す生徒さん向けの日本語学校に転職
ベトナム人の先生たちは日本語が話せるし、生徒さんも英語が話せる子が多くて助かりました。
授業も自由に組み立てられるので、なんでもやりたいことをすることができました。
楽しかったこと、大変だったことはありますか?
楽しかったこと
ベトナム人の先生や生徒さんは人懐っこい人が多く、いろんな場所に連れて行ってもらったり、自宅での食事や結婚式に招いてもらったりしました。
私は海外に行っても結構一人で過ごしがちですが、海外生活の中で「一番現地の人と遊んだなぁ」というのがベトナムです。
ベトナムの物価は安く、日本人は多めにお給料をいただけますので、欲しいものは全部買い、旅行もし、外国人向けのちょっといいレストランで好きなものを好きなだけ飲んだり食べたりするのも楽しみでした。
大変だったこと
衛生面、医療面です。
上記の住環境のこともそうですし、屋台の食事でよくおなかを壊しては点滴を打っていました。
外国人向けのいい病院もあるのですが、「ちゃんと診てくれなかった! 」「あれ、たらいまわしにされてる!」なんてことも。
あとはぼったくりやすりに常に注意が必要だったことです。
「3回盗まれた」「スーパーでカメラを盗まれた」という友人もいて、気が抜けませんでした。
ベトナムではいろいろ経験し、強くなったと思います。笑
なぜ、ベトナムから帰国することにしたんですか?
日本の会社勤めを経験したかったからです。
日本語や日本文化を教えているのに、あまり社会人目線での日本を知らないことに自信が持てずにいました。
日本へ帰国
帰国後日本で何をしていましたか?
まずは憧れがあった旅行会社に勤務しました。
国内外添乗員の資格を取ったりできましたが、やはり英語の仕事がしたくて1年後に転職。
実家周辺で唯一見つけた英語の仕事はこども英会話の先生。
それまでは、こどもには触れ合った経験がありませんでした。
こどもは素直で大人にはないユニークな発想があって一緒にいてすごく楽しいと思うようになり、3年間勤務しました。
マニュアルはありましたが、自分でイラストを準備して教材を作ったり、自分なりにアレンジしたレッスンをしたり、自分の創造力が掻き立てられてすごく充実していました。
放課後の時間帯から勤務なので、朝から仕事前の時間で英検やTOEIC、小学校英語指導の資格(J-SHINE)取得の勉強をしたり、中国語や生け花なんかをして、いろいろ自分を磨いた3年間でした。
今その資格が活きているので、何でもやっておくもんだなと感じ、今でもやりたいことにはチャレンジしています。
ニュージーランドへ
なぜNZへ行くことにしたんですか?
英語をかなり勉強していましたが、英語圏での就労経験がなかったので「自分の英語がどれくらい通用するんだろう?」と思い、ワーキングホリデービザが取得できる年齢の内に挑戦することにしました。
あこがれのホテルで確実に職を得るため、自然の美しそうなニュージーランドでホテル就労確約のインターンプログラムに参加。
インターンシップ
最初に、インターンプログラムに含まれていたウェリントンでの4週間の語学研修に参加。
生活には困らないレベルの語学力はあったので、語学学校は行かなくてもよかったのですが、情報収集ができました。
クラスメイトの積極性に圧倒され、今日もしゃべれなかったなぁと思い知らされたのもいい経験です。
その後、就労地の南島クイーンズタウンに移動し、すぐにホテルインターン開始。
しかし、すぐに「ちがうな…」と感じ、3週間で退職することに!
トリプルワーク
退職後は履歴書を作り、働きたいお店に飛び込みで履歴書配りをしていました。
- 人生はじめての物販を経験した韓国系2ドルショップ
- 馴染みのなかったお酒の銘柄を必死で覚えた日本食レストランのバーカウンター
- 日本人を親に持つ現地生まれのこどもたち(英語ペラペラ、日本語カタコトでかわいい!)への日本語レッスン
を行う3足のわらじでした。
どれも楽しい仕事でしたが、1年以上の長期滞在を目指していた私には、就労ビザのサポートをしてくれる会社での勤務が必要でした。
体力面を考え、オフィスワーク希望。
ワーキングホリデービザの有効期限が切れる数か月前から、必死にオフィス系の仕事かつ就労ビザをサポートをしてくれる会社を探して、また履歴書を配る日々に逆戻りしました。
観光案内所
不安で不安で夜も眠れず…という状況の中、観光案内所で採用が決まりました。
オフィスで働けて、英語も活かせる。
仕事もとっても好きな内容。
働く仲間もみんないい方々で、最高の職場でした。そこでMiyaさんとも出会えたし!
いろいろ失敗もしましたが、英語漬けなのでかなり力がつきました。対面で多国籍のお客様とやり取りするだけではなく、電話、メール等、いろいろな媒体でのコミュニケーションスキルも磨けました。
NZでの楽しかったこと、大変だったことはありますか?
楽しかったこと
NZの美しい景色、最高でした。ペーパードライバーだった私が必要に迫られNZで中古車を買い、そこから運転が楽しくなって、NZで長距離運転一人旅を満喫。
写真を撮っても撮っても撮りつくせないくらい、どこを見渡しても絶景で、いつまでたってもそこから離れられずにいました。
大変だったこと
住居探しです。
クイーンズタウンならではの住居不足問題で、シェアメイト募集はいつも相部屋、シングルがあっても高額な場合がほとんど。
最終的に友人の紹介でシングルの部屋、しかも立地と金額と雰囲気の良いところを探すことができ、感謝感謝です。
なぜNZから帰国することにしたんですか?
海外での暮らしを経験でき、自分の中で満足したからです。英語もうまくなったし、度胸もついた、仕事も達成感でいっぱいでした。(でも今はまた海外で暮らしたいと思います!)
日本帰国後のこと
帰国後日本で何をしていましたか?
帰国直後、お隣さんの紹介で介護会社で1か月バイトをしました。
無資格なので掃除、洗濯、食事のお世話だったのですが、体力のない私には超ハードでした。
やはり英語関係、教えることが好きなので、以前勤めていたこども英会話教室に再就職。
こども英会話教室で働くうちに徐々に
- 「自分が海外でホントによく使っていた単語やフレーズを抜粋して教えたい」
- 「(会社勤めだといろいろな業務があるので)教えることだけに集中したい」
という気持ちを持つようになりました。
長年私が培ってきた上達のコツを一番いい形で学習者様に伝授し、英語で世界が広がることの楽しさをじっくり伝えたいと思い、開業を決意。
開業してみてどうですか?
今はまだわからないことだらけですが、県や市の創業支援の方々、両親、先輩個人事業主やMiyaさんに助けられながら、一歩ずつ進んでいけていることに感謝しています。
力不足な所もあり受講生様に申し訳ないと感じることもありますが、受講生様の「レッスン楽しい!」「うちの子楽しく通えてるみたい!」「うまくなっている気がします」というお言葉もいただいています。
これからも全力で準備して、レッスンをして、改善して、受講生様の期待にしっかり応え、より多くの方にMai-My English!を知っていただきたけたらと思い、日々頑張っています。
最後に
ワーホリや留学の帰国後、就職できるか心配している人に向けてメッセージをください。
絶対仕事は見つかります!
雇用先が見つからなかったとしても、本業であれ副業であれ、開業して自分でやりたい仕事・会社を始めてみるとか、今の時代インターネットを使って働いたり、オンラインでビジネスを始めることもできます。
ただ、最初から理想の職に就くのもいいですが、人生の中の数か月や数年、まったく興味のなかった仕事を体験するのも私は有益なことだと思います。
例えば、こどもとは無縁だった私がこども英会話に勤め、すごく好きな仕事になりましたし、職場では外国人講師との接点もあり、英語力維持に役立ちました。
介護会社も、ハードでしたが、日本社会の一部を垣間見ることができたり、スタッフさんのお嬢様に英語を教えることになったり、宣伝に協力してくださったり、今につながっています。
ですので「自分はこれしかできません、やりません」ではなくて、「自分はあれもできる、これもやったことがある」と経験値をUPさせておくと選択肢が広がると思います。
知識や経験は邪魔にならないですし、理想の仕事を始めたとしても軌道修正したいとか、ちょっと違うかもとか、意外と楽しい、と感じることもありますしね♪
まいこさん、インタビューに答えてくれてありがとうございました。
まいこさんはニュージーランドの観光案内所で一緒にお仕事をさせていただいた元同僚なんですが、二人だけで勤務していた期間が長く、私にとって苦楽を共に乗り越えた戦友のような方です。
回答からもわかる通り、まいこさんはまじめできちんと丁寧に仕事をこなす方で、周りの人に対しても丁寧に優しく接してくれていました。
にこにこやんわりとしたイメージを持っていたので、今回のインタビューでこんなにいろいろ考え、強い意志で人生を選んできたと知り、よい意味で驚きました。
ワーホリや留学に行く際に、
「どうせ遊んでくるだけでしょ?」「帰国後どうするの?」
と言われるのは「海外あるある」なんですが、まいこさんのインタビューからもわかるとおり、一つ一つの経験が糧となり、自分が興味のあること、逆にやりたくないこともわかり、自分に合った楽しめるお仕事を見つけられるようになります。
なので、心配しなくて大丈夫!
自分で英会話教室を開いたまいこさん、かっこいい!そんなまいこさんの英会話教室について↓↓
まいこさんの英会話教室「Mai-My English!」について
ホントに使える英会話♪ Mai-My English! は、
- 「少人数制でたくさんしゃべれる!」
- 「レッスンはオールイングリッシュ!」
- 「多くの場面で活躍する便利な万能フレーズを学べる」
の3本柱のもと、英会話上達のコツをおさえたレッスンを提供している小さな教室です。
「話せるようになりたい、でもどうやって?」「やってみたいけど不安」という気持ちの解決のお手伝いが出来たらと思っています。英語学習の先には絶対「楽しい」があることを、私が保証します♪
ひとりひとりのニーズに合わせて、レッスンをプランしています。
ぜひ一緒に頑張ってみましょう。
英語が話せると自信になり、世界が100倍楽しくなりますよ。
こんな興味深い海外生活を送ったまいこ先生に英語を教わってみませんか?
まいこさんの英会話教室「Mai-My English!」は山口県にあります。
まいこさん、応援してます!!
まいこさんと一緒に働いたニュージーランドのアクティビティ情報
私もベトナムに行った際にはまいこさんにおいしい食べ物のおすすめを聞いたりしてました。
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