妻子連れでニュージーランドに移住したナオさんの場合

親子海外移住 みんなの体験談
  • 海外に住んでみたかったな~
  • あきらめてはいるんだけど気になるから調べちゃう…
  • でも自分にはできないからキラキラした話を聞くのはつらいんだよね…
  • 「住めばいいじゃん!」って言うのは簡単だけど、妻子持ちの自分にはそんなことできないよ…
  • もっと早くに気づいて移住していればよかったなー

結婚したり、子供ができたり、とても素敵なこと。

守る人たちができたということは、同時に勢いで生きてはいけないと感じるようになる人も多いのではないでしょうか。

人生の考え方は人それぞれですが、この記事ではナオさんという男性を紹介したいと思います。

ナオさんは宮城県石巻市出身。

東京出身の奥さんとお子さんの仲良し3人家族です。

実はナオさん、2017年に妻子連れでニュージーランドに移住しました。

しかも英語の語学力ほぼゼロで。

そんなこと、できるの!?どうやって??

ナオさんにインタビューしました。

妻子連れでニュージーランドに移住 渡航前

日本ではどんなお仕事をしていたの?

イタリアレストランで10年間働いていたよ。

結婚したのはいつ頃?

東日本大震災のすぐ後。

息子さんはいくつ?

6歳。

ニュージーランド渡航について、どんなビザを取ったの?

2017年の4月にワーキングホリデービザを取ったんだ。

妻子は観光ビザだったよ。

エージェントにお願いした?

自分で申請したよ。

最低限必要なことは渡航前に自分で調べておいたよ。

銀行口座や税金番号のIRD、ニュージーランドの免許の書き換えとかね。

渡航を決めたきっかけは?

日本で、仕事辞めるのには海外にでも行くとか言わないと上司を説得できなかったからw

10年同じボスの下で働いていたから、仕事辞めるのが大変だった。

NZは二週間前に申し出れば辞められるけど、 日本で仕事辞める時は2年前に伝えましたw

これ、まじな話です

それと福島の原発事故があってから、ずーっと移住を考えていて。

でも、日本にいたらどこにいても放射能の危険性を心配しなきゃない事に気が付いたし、 外ではろくに放射能に関する議論すらタブー感があって出来ない。

日本の生活に色々と限界を感じていたのもあって 思い切って海外に出る事にしたんだ。

海外に行くのは心配じゃなかった?

心配はありそうでなかったかな。

海外行っちゃおう!と思って渡航したよ。

でもビザについては心配だったな。日本に住んでいる間は心配することがないものだから。

渡航前、英語は話せた?

日本ではラジオの英会話とか聞いて勉強はしてたけどあんまり覚えてなくて、語学力はゼロに近かったね…

でも、シェフとしてのキャリアがあるから何とかなるだろうとタカをくくってたんだ。

でも渡航後、仕事でかなり大変な思いをしたから、やっぱり渡航前からできるだけ勉強することをおすすめするよ…(いまだにしてないけど)

やっぱり少しでも話せた方が渡航後がラクです。

今になって語ってもらうと簡潔ですが、きっとその時はいろいろ悩んでたくさん苦労したんだろうなぁ…

渡航後のことについても聞いてみました。

妻子連れでニュージーランドに移住 渡航後

実際に渡航したのはいつ?

ビザ取得から2か月後の6月だよ。

最初は自分一人で渡航して、1か月後に妻子がニュージーランドに来たんだよ。

航空券はいくらくらいだった?

片道で一人8万円から9万円くらいだったと思う。

【ニュージーランド航空公式】公式サイトなら最安価格保証

どこの街を選んだの?理由は?

クライストチャーチだよ。

  • 永住権を取りたいならオークランド以外が有利と聞いた
  • 南島の方が自然豊かと聞いた
  • 最初は都会に近い方が何かと便利かなと思った

ということで、南島で一番大きい街のクライストチャーチにしようと思ったんだ。

子供の教育のためのシュタイナー学校もあるしね。

※シュタイナー教育についてのウィキペディアへ

部屋はどうしたの?

妻子が来るまでの1か月はバックパッカーズに宿泊したよ。

日本人経営のキウイハウスホステルというところ。

日本語が通じたから情報収集しやすかったし、とても安かったんだ。

147NZD/週(10,710円)だったよ。(ニュージーランドでは通常、家賃を週単位で表示します。)

キウイハウスホステルをBooking.comで調べてみる

徒歩30分圏内に大手スーパーのパッキンセーブやカウントダウンがあるから便利だったよ。

スーパーでパスタを買って作って食べてた。

カフェで軽食食べただけで20NZD(1,457円)超えるから、外食はしない。

妻子が来るまでどうしていたの?

妻子と住むための準備をしていたよ。

事前に調べてあった、銀行口座の開設や税金番号IRDの取得、ニュージーランドの免許証への書き換え等を済ませたよ。

他にも、

  • 部屋探し3人で 250NZD/週(18,215円)のフラットを見つけたよ。(結局あまり良くなかったんだけど…)
  • 車探し > 宿泊していたバックパッカーズで出会った帰国する日本人から2,700NZD(196,803円)で購入。
  • 仕事探し > 宿泊していたバックパッカーズで出会った子が働いている職場を紹介してくれた。

をしていたよ。

運がよかったと思う。

どんな仕事を見つけたの?

ベーカリーの仕事だよ。

ローカルの仕事はコネクションが一番みたい。

冬は(ニュージーランドは日本と季節が逆なので6月は冬です)、みんな1~2か月くらい休暇を取るのでその隙間を埋めるのに入れたみたい。

1週間は試用期間で時給16.5NZD(1,202円)だったよ。

その後は家族がいるからとゴネて17.5NZD(1,275円)にしてもらったんだ。

週に40~50時間くらい働いていたよ。

英語がわからなくて大変だったけど、そのおかげで力がついたと思う。

語学学校は行かなかったの?

行ってないよ。

会話もろくに出来きず、笑顔と元気でなんとかかんとかやってる。

会話の機会が増えるうちになんとなくわかる事が増えてきたよ。

話したいことはGoogleで調べて、実際使ってみて、の繰り返しで少しはコミニケーションが取れるようになったかなー!

未だに会話が成立しないことが多いけど…

なんとかなるもんだね。

妻子は観光ビザで来たんでしょ?その場合、どうなるの?

観光ビザを1年に延ばす申請をしたよ。

仕事を始めて5か月後に仕事ぶりが認められ、就労ビザを出してもらえてからは、妻子はパートナービザとディペンデントチルドレンというビザを申請したよ。

3人分のビザに1,000NZD(72,870円)以上かかったと思う…

クライストチャーチは日本領事事務所があって、犯罪証明証の発行とか出生証明書とか婚姻証明書とかの翻訳が出来るから便利。

妻子のビザは妻が書類をまとめてウェリントンに郵送で申請してた。

オンラインでは申請できなかったんだ。

就労ビザおめでとう!

就労ビザはオンラインで申請できて、3年のビザがもらえたよ。

職場の人に教わりながら申請したよ。

2017年8月に法律が変わったから、新しいことは自分で調べる必要があってGoogle翻訳で訳したんだ。

就労ビザになってから時給も21.5NZD(1,566円)にあがって、仕事も忙しくなったんだ。

それに伴って、職場の2階に住まわせてもらうことができて200NZD/週(14,574円)、水道光熱費Wi-Fi込みだったよ。

金銭的にも余裕が出てきてキャンプ用品を購入し、ストレス解消をも兼ねてアウトドアを楽しむようになったんだ。

キャンプの写真をよくSNSで見てるよ。

自然が大好きなナオさんの休日の過ごし方。

お子さんの学校はどうしているの?

子供は5歳から学校に行く事が出来るよ。

自分のワークビザに基づいたビザだと、現地の子と同じく公立の小学校はほぼお金がかからない。

もちろん日本の学校とは教育内容がまるで違う。

先生達は親切で、子供に合わせてとても柔軟に対応してくれるよ。

英語が苦手であれば別で英語を教えてくれたり、優秀な子をバディにつけてくれたりして違いを尊重してくれる。

やっぱり子供の方が英語の上達が早い?

子どもは上達早いよー。

一人遊びの時英語交じりで遊んでるし…

発音もいい^^;

妻子連れでニュージーランドに移住 振り返りと現在

振り返ってみてワーホリに来てよかったと思うことは?

価値観が再構築出来たことかな。世界は広いんだなーと。

違った視点で日本のことが見れたり、価値観の物差しの種類が増えた。

ワーホリに来てマイナスだったことはある?

日本との違いに戸惑う事はあるけど、ワーホリに来てマイナスになったことは今のところないかなー!

ニュージーランドに来て困ったことはある?

英語!

ニュージーランドに来てから自分は変わったと思う?

変わったのは見た目くらいかなーw

基本的には変わらず。

※ナオさんは一度、私がクイーンズタウンに住んでいるときに遊びに来てくれたんですが、その時点ですでに国籍不明な外見でした…(笑)

日本に帰国する予定はある?

今のところ考えてない。

現在はどうしているの?

クライストチャーチの仕事を辞めて、カイコウラに引っ越したよ。

ナオさんの送別会の様子。

カイコウラではオーガニックカフェで働いているよ。

自然が多いところで生活したいと思っているんだ。

カイコウラの自然

 

現在は退職され、クライストチャーチで別のお仕事に就かれています。

お子さんももう一人授かり、ニュージーランドで出産子育てされています。

最後に、海外移住に興味がある人に一言ください。

もしあなたが迷っているなら、迷わず渡航することをおすすめしたいと思います。

決断はいつも先にきて、思考も行動をより強くしてくれると思います。

ナオさん、丁寧に答えてくれてありがとう!

ナオさんとは共通の知人を通じて出会いました。

私がニュージーランドに住んでいたので

「これからニュージーランドに移住する人がいるんだけど連絡先教えてもいい?」

というきっかけで連絡を取るようになりました。

ナオさんはクライストチャーチに住み、私はクイーンズタウンに住んでいたので、頻繁に会うことはありませんでしたが、一度ご家族でクイーンズタウンに遊びに来てくれました。

3人とものんびりした明るい人たちなので、周囲の人にも恵まれ万事うまく行っているんだと思います。

妻子がいると海外移住をあきらめる人の方が多いと思うんです。

うまくいくかどうかは誰も保証できませんし、ナオさんにだって保証なんてありませんでした。

その中でこれだけ行動して、確実に道を開いていくって素晴らしいと思います。

もし海外に住んでみたいと思っているのであれば、自分の人生にもその選択肢があると考えるだけで、なんだかわくわく楽しくなってきませんか?

どうやったら行けるだろうと考えているうちに、道が見えてくることもあります。

年齢的にワーホリはもう無理?

例えば私は今マルタという国に住んでいたときに、EUパートナービザを申請に移民管理局に行きました。そこで

「交際の証明できる期間が少し短すぎるから、来年申請した方がいいよ。マルタに住みたいなら働く気はある?あるなら就労ビザに応募できるけど。」

と言われました。

当時は働く気がなかったので断りましたが、移民管理局が親切に移住させる手引きしてくれるの?と驚きました。

ちなみに翌年、マルタで気になる仕事を見つけ就職をしました。

ちょっと飛び出してみると可能性って意外とゴロゴロしているかもしれませんよ。

あなたの人生がもっとわくわくするように願いを込めて。

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