イスタンブール観光 世界遺産スルタンアフメット地区

トルコ

イスタンブールで有名なブルーモスクやアヤソフィアがあるエリアを「スルタンアフメット地区」と言います。

観光で訪れた際はぜひ、足を運びましょう。

見どころが詰まっています。

よくイスタンブールに行くMiya(@TabitInfo)が、各見どころと解説をご紹介します。

イスタンブール観光 世界遺産スルタンアフメット地区

各見どころごとにご紹介します。

トプカプ宮殿

Topkapı Palace

1460年から1478年の間に建設され、トプカプ「宮殿」なので、オスマン帝国の王スルタンの住居となっていました。

また、国家の行政教育の中心地でもありました。

1922年 オスマン帝国が終了。

1924年4月3日 博物館に改装されました。

宝物館

トプカプ宮殿の最大の見どころが「宝物館」です。

  • 「スプーン職人のダイヤモンド」86カラットのダイヤ
  • 「トプカプの短刀」3つの巨大なエメラルドが輝く短剣

などがみられます。

残念ながら写真撮影は禁止。

ハレム

王のために集められた300人近くの女性たちと、その女性たちの世話係が住んでいました。

世話係の宦官は去勢されたそうです…。

ハレムは増改築を繰り返し大小合わせて400もの部屋や中庭があります。

訪問時の注意点

男女ともに長ズボン(ロングスカート可)、Tシャツ以上に長い袖のものを着ましょう。

館内の写真撮影は禁止です。

館内でのベビーカー使用は禁止です。

開場

夏季

4月1日~10月1日

9:00~18:45

冬季

10月1日~4月1日

10:00~17:00

休館日

火曜日、祝日、イスラム教のイベント初日

入場料

100リラ ※12歳以下無料

(ハレムは別料金で35リラ ※6歳以下無料)

年齢を証明するIDが必要です。

ミュージアムパス可

場所

Cankurtaran, 34122 Fatih/İstanbul

アヤソフィア博物館

Hagia Sophia

アヤソフィアは以前まで、キリスト教とイスラム教が共存する建物として博物館でしたが、202年7月にモスクに変更され、キリスト教部分が隠されるようになりました。

詳しく書いた記事があるのでお読みください。

場所

Sultan Ahmet, Ayasofya Meydanı No:1, 34122 Fatih/İstanbul

ブルーモスク

The Blue Mosque

本来の名前はスルタンアフメット・ジャーミーですが、内観がほんのりブルーがかって見えるということからブルーモスクと呼ばれています。

ジャーミーとはトルコ語でモスクを意味します。

スルタンアフメットは人名です。

世界で一番美しいモスクとも言われるほどの装飾がされています。

入場料も無料(寄付歓迎)なので、ぜひ訪れましょう。

1609年 オスマン帝国のスルタンアフメット一世が建設を命じる。

1616年 完成。

1617年 スルタン、アフメット一世が死去。隣にある霊廟に妻や息子と共に埋葬されている。

公式サイト(英語)

外観

6本のミナレット

モスクの周りに建っている塔のことです。

お祈りの時間になるとアザーンというお経のようなものを放送します。

イスラム教の寺院、モスクではメッカ以外は通常4本までしかミナレットを建てられないことになっています。

なぜ…

建設を指示したスルタンアフメット1世が

「アルトゥン(黄金)の塔を作れ」

と言ったのを、設計者が

「アルトゥ(6)の塔を作れ」

と勘違いしたためと言われています。

いろんなところで歴史的なものを見たり、由来を調べますが、本当に聞き違いとはうっかりって多いですね。

内観

ブルーモスクは建物内部の装飾が特に美しいことで有名です。

色づかいや繊細な模様が全面的にされていて、はぁ~とため息が出ます。

2019年3月に訪れ、修繕工事中でした。

一番大きい中央ドーム部分が覆われていて残念…

2021年に再度訪れてみたところ、工事中の範囲が広がってました…!

なので2013年に来た時の写真を↓

ドーム部分に円状に青い帯があり、そこには金色ののアラビア文字で神の言葉の威厳が書かれています。

訪問時の注意点

注意点①

お祈りの時間は入場できませんのでご注意ください。

開場:8時30分~12時30分/14時~16時/17時~18時

※時間に変更があるので、訪問前に公式サイトでご確認ください。

注意点②

女性はスカーフを持っていきましょう。

女性はスカーフで髪の毛を隠すことになっていて、フードを被るなどではなく、スカーフで覆うようにと看板が出ています。

持ってきていない場合は、無料で借りることができます。

入り口の手前に貸し出しブースがあるので借りてから入場しましょう。

男女ともに長ズボン(ロングスカート可)、Tシャツ以上に長い袖のものを着ましょう。

帽子は脱ぎましょう。

注意点③

土足禁止です。

入り口でビニールをもらえるので、靴はビニールに入れて入場しましょう。

現役のモスクのお邪魔させていただくので、イスラム教のしきたりを大切にしましょう。

ブルーモスクは優しいなと思います。

モロッコではモスク内の見学はできないところも多かったです。

ブルーモスクは見学可、無料、写真撮影可ととてもオープンです。

場所

Sultan Ahmet, Atmeydanı Cd. No:7, 34122 Fatih/İstanbul

スルタンアフメット広場

ビザンチン帝国時代にコンスタンティノープル(現イスタンブール)でチャリオット(2頭だての戦車)のレースを楽しんだ円形競技場(ヒッポドローム)でした。(ローマ人が剣闘士の戦いを楽しんだようなもの)

競技場の北西に競技のスタート地点があり、そこには金色に輝く4頭の馬の彫刻が置かれていました。
14世紀、十字軍によって奪われイタリアのヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の正面玄関屋上に飾られています。

(現在はレプリカ。本物は聖堂内。)

コロッセウムのような競技場は残っていませんが、記念碑が残っています。

トトメス3世のオベリスク

新王国時代第18王朝のトトメス3世(紀元前 1504-1450年)がエジプトのアメン大神殿に建てた2本のうちの1本です。

いつ誰がかは不明ですが、エジプトからアレキサンドリアに運び出されていました。

それをビザンチン帝国のテオドシウス1世(379-395年)がコンスタンティノープル(現イスタンブール)に運ぶように指示を出したため、「テオドシウスのオベリスク」とも呼ばれています

蛇の柱

現在は先端がありませんが、本来は3匹の蛇が巻き付いておりてっぺんには蛇の頭と金の杯がついていたそうです。

ギリシャのデルフォイのアポロン神殿にあったものが4世紀にここに持ってこられたもの。

なぜこんなに深いところに設置されたの…?

実は柱の立っている底の部分が当時の地面の高さです!!

コンスタンティヌス7世の塔

これは碑ではないのでオベリスクとは呼べないそう。

コンスタンティヌス7世が建てたわけではなく、建てた人は不明でコンスタンティヌス7世が修復をしたために名前がついているそう。

場所

Binbirdirek, Sultanahmet, 34122 Fatih/İstanbul

バシリカ・シスタン(地下宮殿)

Basilica Cistern

ローマ帝国時代に公共の場として作られ、東ローマ帝国の皇帝ユスティニアヌス1世(483年-565年)のころに貯水槽として使用されました。

奥行138m、幅65m、高さ9m

見どころは柱です。

公式サイト

チケット売り場

地下施設なので、地上にはポコッと小さな建物があるだけです。

チケット(一人30リラ)を購入し、階段を下ります。

階段上での写真撮影は禁止になっています。

一列に並んだ柱

大理石の円柱が合計336本並んでいます。

写真暗っ!と思うかもしれませんが、実際はこの暗いくらいです。

最初の写真が少し明るいのはシャッタースピードの関係です。

目のデザインの柱

奥へ進むとナザールボンジュウ(トルコの目のデザインの魔除け)のデザインが施された柱があり、親指を入れて回すと願いが叶うと言われています。

メデゥーサの柱

この施設の特徴になっているのがメデゥーサ。

柱を支えるメデゥーサ(逆さま)

柱を支えるメデゥーサ(横向き)

暗がりにメデゥーサってめっちゃ怖くないですか?

なぜ柱の土台に使用されているんでしょうか…

諸説あり、

  • ローマ文明がギリシャ文明征服の意味がある
  • 多神教から一神教への移行時代に封じ込めの意味がある

などと言われていて、逆さま・横向きになっているのは、

  • メデューサの目の魔力を封じ込めるため
  • 単なる高さ調整

などと言われています。

ここも修繕工事中でした。(2019年訪問時)

工事3連発!!

場所

Alemdar, Yerebatan Cd. 1/3, 34110 Fatih/İstanbul

スルタンアフメット地区は世界遺産に登録されているイスタンブールで見逃せない観光地です。

アクセスもいいのでぜひ訪れてみてください。

他にもトルコのこといろいろ書いています。

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