- バンフについて知りたい
- カナダにワーホリ行くけど、どこに行こうかな?
- バンフって街の名前を見たけど、どいういうところなのかな?
カナダのワーホリでバンフに住み、現地ガイドをしていたMiya (@tabitinfo ) が解説いたします。
バンフは田舎
Banffと書きます。
人口8,900人程の小さな田舎街。
街の中心地は東京ディズニーランドのアーケード程の大きさと教わりました。
(私、この街でガイドのお仕事をしていたので教わったんです)
ロッキーマウンテンとともにあり、バンフ国立公園という国立公園の中にある街です。
バンフ国立公園は、カナダで一番最初に登録された国立公園です。
世界でも3番目に認定されました。
そのため、早くから自然や動物が守られていて、現在でもその大自然や野生動物とともに過ごすことのできる場所です。
国立公園ってあんまり重要な感じしないなぁ。世界遺産の方がすごくない?と思ってました!
だって「世界」遺産と「国立」公園なら世界の方がすごくない!?と、思いませんか?私は最初そう思いました。
海外では国立公園という言葉はよく知られていて、世界遺産と同等、もしくはもっとすごいという扱いを受けています。
ちなみに国立公園はNational Park(ナショナルパーク)と言います。
そして、バンフは世界遺産でもあります。(結局どっちでもあるんか!)
自然や動物が第一
保護のためいろいろな独自のルールがあります。
ゴミ袋は道端に置きません
大きな鉄製のごみ箱が設置されていて、そこに入れます。
手を入れてレバーを押しながら開けないと開かない仕組みになっています。
道路わきに設置されている小さなごみ箱にも、このレバーがついています。
理由は、クマ!
クマが開けられないように、扉に工夫がされていて、鉄製で壊されないようになっています。
食べ残しを置きざるの禁止
これも動物が来てしまうから。
クマが食べ残しのピザを見つけて以来、街に通うようになってしまい、捕獲し、遠くに追いやらなくてはいけなくなったという話があったそうです。
その際、食べ残しを置いておいたグループは罰則を受けたそうです。
食べ残しに限らず、お皿やクーラーボックス、バーベキューコンロなども外にだめ!
ペットを放してはだめ
ペットはリードをつけて飼い主の管理の下になくてはいけません。
大自然でワンちゃんを解放してあげたい!なんて思ってリードを外してしまうと、犬がクマに襲われるかもしれませんし、逆に小動物を傷つけるかもしれません。
いくつかのハイキングトレイルでは、犬を連れて行くことを禁止しています。
バンフに住む人でもクマに襲われるため外で犬は飼わない人がほとんど。
犬用のお皿も外に置いておくことはできません。
バンフ在住者には常にリードを付けておくか、プライベートエリアのフェンス内であればリードを外してもよいとされています。
餌付け禁止
罰則があるほど厳しく禁止されています。(最大25,000ドルの罰金)
理由は食べ残しと同じで、動物がエサを求めて人間に近づいてしまうからです。
たとえ、シマリスのように小さな動物でも絶対ダメ!
彼らは人間とは違うので、油たっぷりのポテトチップスとか、健康を害します!
かわいいし、写真を撮りたいのはよくわかります。
餌をちらつかせ近づいてきたところをパチリ…は、絶対ダメ。
人間の勝手です。
しかもシマリスは鋭い爪を持っていて、黴菌がいっぱい。
引っかかれると病気になる可能性があります。
被害数はクマより多いとか。
洗濯物は外に干しません
外に洗濯物を干すと、動物が接触し、洗剤や人のにおいがつき、群れに戻れなくなる可能性があるそうです。
どの家にも乾燥機があります。
働いていないと住んではいけない
バンフに住みたいのなら、バンフで仕事をしていないといけません。
つまり別荘を持つことを禁止しています。
バンフには限られた数の建物しかありません。
とってもきれいな場所なのでお金持ちは別荘を持ちたいところですが、そういう建物が増えることを規制しています。
なので部屋を借りる際は、バンフで雇用されていることを証明する必要があります。
新しく建物を建てる際も、厳しくチェックされるそうです。
バンフは街の雰囲気がすごくいいです。
建物もその雰囲気が壊されないような外観になっています。
高さのある建物も建てられません
バンフの通りの名前は動物の名前になっているんですよ。
独自のルールで街を守っているんですね。
かっこいい、バンフ。
野生動物とは距離を保って
野生動物が現れた!観察したい!写真撮りたい!
野生動物との距離にも決まりがあります。
- シカ、エルク、羊、ムース 30メートル
- クマ、オオカミ、クーガー、コヨーテ 100メートル
- リス系、鳥系 適度な距離感
距離を保てば見ててもよし。
クマと肩組んでセルフィなんてしないでくださいね。
運転中に野生動物を見つけた場合
- スピードを落とす
- 周りの交通状況に注意を払うこと
- 安全に停車できる場合は停車してもよい
- ハザードランプを点灯する
- 車内にとどまる
- 写真を撮りたい場合は、手早くとり、移動する
- 交通渋滞の原因になる場合は、移動する
車内から安全に観察しましょう。
バンフは絶景
バンフでとにかくびっくりしたことは、すごく景色がいいということ。
ニュージーランドに住んでいたことがありニュージーランドびいきの私ですが、正直に言いまして、ニュージーランド以上に美しい場所だと思います。
カナダが、というより、バンフが。
私ですらこんな写真が撮れる…
こんなきれいな場所。
絵葉書でしか見たことないぞ。
バンフの 野生動物
地リスとかシマリス、鹿はほぼ毎日見ます。
ビーバー
ビーバーは出没スポットがあり、そこで見られることが多いです。
ビーバーの出没スポット「バーミリオンレイク」↓
クマは2種類
ブラックベア
グリズリーベア
私北海道出身ですが、北海道ではクマを見たことありません。
キツツキ
ピカ(ナキウサギ)
ピカがよく見かけられる「モレーン湖」↓
コヨーテが庭を横切ったことがあります。
狼を見た同僚がいます。
動物園じゃなきゃ見ないような動物がいっぱい。
そして野生。
安易に近づきませんようお願いします。
バンフの 住みやすさ
日本人はいる?
そこそこいます。
街の中に日本人観光客が結構いますし、住んでる人も割といます。OKギフトショップもありますし、日本人経営のお土産屋さんが数店あります。
日本食を売っているお店や、日本食レストランもありますよ。
日本人観光客が来るので、日本人による現地ガイド会社がいくつもあります。
私もその一つで働いていました。
体験談「バンフ 日本人ガイド として働く」
物価は高い?
私はバンフとバンクーバーに住みましたが、バンフはバンクーバーより家賃が高いと思います。
シェアハウスに住んでいて、3人暮らしの1部屋を借りていて、一人部屋で家賃は月700ドル(約53,000円)でした。(Wi-Fiや光熱費は含まれています。)
バンフは多くの会社がスタッフアコモデーションという寮を用意しているので、そいういう会社を選ぶと楽ですね。
外食は、お酒を飲まなければ20~30カナダドルくらいです。
私の体験に基づいてですが、ワーホリに行ったオーストラリア・ニュージーランド・カナダの物価比較した記事を書きました。興味がある方は読んでみてね。
「ワーキングホリデー 国による物価の違い(AUS, NZ, CAN)」
消費税について
消費税は州によって変わります。
日本からするとびっくりですね。
カナダ全土一律の税の他、州税というのがあり、その州税部分が州ごとに異なります。
バンフはアルバータ州にあります。
バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州のお隣です。
アルバータ州はなんと!!
州税はゼロ!!!!
(ちなみにブリティッシュコロンビア州は7%)
アルバータ州は石油でお金持ちだからと聞きましたが、うれしびっくりですね。
ローカルに優しい
バンフは物価が高いといいましたが、観光地だからしょうがないと思うんです。
でも観光客ではない在住者「ローカル」にとっては日常が観光料金と言うのはちょっとつらい…
バンフに住んでるというとローカルディスカウントをくれるお店やバーがあります!
住むことになったらぜひ「ローカル」だといってみましょう。
私はよく行くバーでローカル割使ってました。
入店時にIDチェックがあるので、アルバータ州の免許証を出すと「ローカルなの?」と聞かれ、「いえす」と答えると安くしてくれてました。
そう、免許証すら州ごとなんですよ!
カナダでかい。
アルバータ州の保険が無料
私はアルバータ州の保険に入っていました。
なんと無料!
アルバータ州に住んでいることを証明すると、紙の保険証が送られてきました。
住みやすさについては、住みやすいと思います。
全てが徒歩圏内にあるので、飲みに行っても歩いて帰れるし、治安もよく、すぐそこにある景色が美しすぎるし。
贅沢な毎日が過ごせます。
毎日当たり前に目の前にある景色が絶景。
そうそう、これが私のカナダのイメージ!!っていうものそのものがバンフでした。
私はカナダワーホリスタートの街としてバンフを選び、とてもよかったです。
ワーホリはカナダのどこに住んでもいい、すごく自由なビザ。
気になるところは訪れてみて、気に入ったら住んでしまいましょう。
カナダに行くなら絶対!バンフは行くべき街です!!!
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