- トルコの結婚式ってどんな感じ?
- 日本とは何が違うの?
トルコ人の友人のトルコで行われる結婚式に招待されたので、行ってきました。
新郎側の友人です。
新郎と出会った頃は着物女子で毎日着物を着ていたので、当時のイメージのまま着物で参列することとしました。
欧米風の結婚式で、そこにトルコの文化が混ざったような、おもしろい式でした。
結婚式はカップルごとに違うと思いますが、私が体験したトルコの結婚式について記事にしました。
トルコの結婚式への招待
招待
気軽にインスタのメッセージで招待されました。
「イスタンブールに遊びに来ないの?僕がいいきっかけをあげるよ。実は来年結婚するんだ。結婚式においでよ。」
とても気軽で、特に招待状を受け取るなどということはありませんでした。
私もそれに
「行くわ!」
と返信。これで招待完了。
メッセージが届いたのは11月、結婚式は2月でした。
日本との違い
日本の結婚式は、事前に参加できるかメッセージで確認する人が多いと思いますが、それとは別に郵送で招待状を送りますよね。
もしかしたら私がトルコにいないから郵送はなかっただけかもしれません。
開始時間
20時にスタートしました。
20時と聞いて、日本の結婚式の2次会のようなものを想像していました。
きっとセレモニー的な式は親族として、2次会に呼ばれたんだろうと思っていました。
が、セレモニーが20時からでした。
もちろんその前に伝統的なやりとりが家族間であるらしく、朝から新婦の家に迎えに行き伝統的な作法で…いろいろあるんだそうです。
その後お花がついた車で式場のホテルに向かい、到着後2時間ほど写真撮影が続くそう。
そこは見ていないのでわかりませんが、朝から超忙しかったと言っていました。
日本との違い
日本の結婚式は日中に始まりますよね。
夜は2次会があることがありますが、20時からスタートは聞いたことがありません。
セレモニー
式場はホテル。
到着すると名前を聞かれます。招待状がないので、名前を伝えてチェックイン。テーブル番号を伝えられます。
ご祝儀は受付では渡しません。
ウェイターがドリンクを配っていて、招待客たちと談笑します。
アルコールはありません。
(私はトルコ語が話せません!前回トルコに来た時に出会った英語が話せる新郎の友人たちが声をかけてくれたので、その人たちと話していました。)
若い人たちの服装は日本とほぼ同じく、男性はスーツ、女性はドレスを着ていました。
肌の露出もしている人はしていて日本と同じ雰囲気かと思います。
イスラム教だから絶対ダメという感じではありませんでした。
年配の方は全身覆われた服とスカーフでした。
トルコの結婚式は派手!とネットで見ましたが、確かに派手でした。
音楽のチョイスはカップルによるのかもしれませんが、厳かな雰囲気とはかけ離れていて、激しい音楽に合わせて花火バチバチで階段上から登場しました。
壇上に登り誓いの言葉と証人の言葉があり、欧米風のセレモニーでした。
違いはすべてがトルコ語でした。当たり前ですが。
「テシェッケレエデリム」が連発されていました。(ありがとうの意味)
羽ペンでサインもしていました。
きっとトルコの伝統的な結婚式では違う流れだと思います。
階段をのぼって行き、階段上からセルフィーを撮って去って行きました。
日本との違い
ご祝儀は到着時には渡しません。(これは独自の文化があります)
飲み物の選択にアルコールはありません。
テーブルにつく
ディナー
セレモニーが終わるとディナー会場に入ります。
日本のホテルでの式と似ていて、先に伝えられた番号のテーブルにつきます。
コースの料理が出てきました。
- テーブルにはすでに前菜がセットされていて、食べ始めます。
- つづいて、チーズがかかったクレープ。
- メインはラム。
- デザートはフルーツにアイスクリームが載ったもの。
- ウェディングケーキ。
- 食後にはトルコの紅茶が出てきました。
メニューがありましたが読めませんでした…。
味は…とてもおいしかった!
日本との違い
豚肉料理は出てきません。
アルコールはありません。(ジュースの種類は豊富です)
新郎新婦のダンス
ライブミュージックの演奏が始まり、新郎新婦が入場するとダンスを始めます。
入場後、すぐに踊り始めます。
日本との違い
式の最初が新郎新婦のダンスってあまり聞かないです。
ダンス自体…あまりしない気がします。
新郎新婦が各テーブルに挨拶
ダンスが終わると新郎新婦が各テーブルを回り、全員と写真を撮ります。
ここでご祝儀を渡します。
新郎新婦がテーブルに来たら、カメラマンに写真を撮ってもらい「おめでとう」と伝え、ご祝儀を渡します。
そのご祝儀ですが…
- 現金
- 金貨
- 金のブレスレット
- 時計
をプレゼントするそうです。
金額に決まりはなく、それぞれの経済状況に合わせます。
現金の場合クリップで新郎新婦につけたり(おひねりみたい!)、お付きの人が持っている袋に入れます。
金貨の場合も同様で、金貨に安全ピンがついているので直接新郎新婦につけたり、お付きの人が持っている袋に入れます。
本人につけるよりも実際には袋に入れる人の方が多かったです。
その方が礼儀正しいと他のトルコ人から聞きいたので私たちも袋に入れました。
袋に入れた場合、誰からもらったものかわからないけどいいのかな?とも思いますが、別に誰がいくらくれたかは気にしていないのかもしれませんね。
のちに聞いたところ、自分の名前を書いた紙と金貨を一緒に小袋にいれたり、リボンに名前を書いておくそうです!
金貨はどこで買うの?
購入場所はなんと両替所。外貨を両替するあのお店です。
大きさによって価格が異なり、その日の金のレートで計算されます。
トルコの両替所に行くと多くの店でショーケースに金貨が並んでいます。
大きさを指定していくら?と聞くとその日のレートをチェックして金額を提示してくれます。
手数料があるようでお店によって金額が違いました。
1グラム、ハーフ、クォーター、すっごい小さいやつがあり、現金のご祝儀同様、あげる側が決めます。
私が購入した時(2019年2月)は
- 1グラム=1,520リラ(約32,000円)
- ハーフ=760リラ(約16,000円)
- クォーター=380リラ(約8,000円)
- 小さいやつ=220リラ(約4,600円)
でした。
金のブレスレットや時計は直接本人につけます。
日本との違い
ご祝儀はテーブルで。
金貨やブレスレット、時計など、高価なものを渡すこともある。
本人におひねりみたいにつけることもある。
全員のダンスタイム
新郎新婦が全てのテーブルをまわり終えると、ライブミュージックに歌が加わり、みんな踊り始めます。
もちろん踊らない人もいてテーブルで談笑していたりします。
カメラマンがテーブルをまわり、それぞれの記念撮影をしてくれます。
そしてその写真…なんと後程販売に来ます!
観光地か!と思うビジネスにちょっと驚きました。
そして購入しました(笑)
一枚20リラ(約420円)と割とお手頃でした。
私たちはライブミュージックの音量に負けて、ロビーに移動して談笑していました。
結構みんなロビーに出てきていて、別に席を外すことは失礼でもない様子。
ロビーにはすでに新郎のご家族がいて、はるばる遠くから来てくれてありがとうとあいさつしてくれました。
若い人は英語を話せる人が多いのですが、年配の方はトルコ語オンリーの場合が多く、友人に通訳してもらいました。
とてもフレンドリーで今度うちにもおいでよと誘ってくれました。
実家はカッパドキアの近くにあるらしく、
「なぜ日本人はそんなにカッパドキアが好きなの?」と聞かれました(笑)
トルコといえばカッパドキア。きっと広告の影響かなぁ。
しばらくするとダンスが一時休止となります。
日本との違い
ライブミュージックがガンガンで、ダンスもガンガンで、パーティ状態(いやパーティなんだけど)
でもアルコールはない。
写真は有料で購入可能!
友人のあいさつや、二人のヒストリービデオなどはない。
他の人に聞いてみたら、二人のビデオはカップルによっては上映するらしいです。
ケーキ入刀
ケーキ入刀ありました!!
きちんとさやに入ったナイフというより剣みたいなもので、巨大ケーキに入刀していました。
ちょこっと切るのではなく、上から下まで切り込み(フリのみ)ます。
昔は日本でもこのタイプのケーキありましたよね!
小さいころにドラマで見て憧れた記憶がある…後にプラスチックと知る…
入刀のフリをすると花火やライトがピカピカ光ります。
ど派手です。
記念撮影をして用意されたケーキを食べるという流れです。
後に参列者にもケーキが配られます。
日本との違い
私が知る限りでは、最近日本では本物のケーキに入刀して、実際そのケーキを食べて配るという流れかなぁと思います。
ダンスを再開。終わりまで踊り狂う。
ライブミュージックが再開されひたすら踊り続けます。
新婦さんはダンスが上手で、最初から最後まで踊り続けていました。
すごい体力…
私はテーブルに座っていたんですが、新郎が踊りに来るように誘ってくれたので、せっかくだし参加してみました。
指パッチンをしながらリズムに乗るダンスや、時には輪になり小指をつなぎみんなで同じステップを踏みます。
よくわからないまま、見様見真似でついていきました。
音楽はトルコのものが流れます。
日本との違い
日本ではダンスの時間ってあまりないですよね。
終了時間
私が式場を出たのは0時でした…!
新郎新婦は式場ホテルのスイートルームに宿泊すると言っていました。
式場の特典みたいなものらしく、それも日本と似ている点ですね。
日本との違い
各々のタイミングで帰るので、新郎新婦によるお見送りはない。
引き出物文化はなく、テーブルにお持ち帰り用キャンドルが置いてあった。
0時終了は日本では聞いたことがない!
式は最後まで参加しなくてもよく、好きなタイミングで帰っていいらしい。
私が参加したのは明らかに欧米風トルコ結婚式です。
伝統的な方法だともっと違うと思います。
日本もそうですが、欧米風を選ぶ人も増えてきているようです。
なので驚くほどの異文化を感じることはありませんでしたが、いろいろ違って面白かったです。
正直、私自身結婚式をした経験がないうえ、結婚適齢期を海外で過ごしてきたため、日本の友人たちの結婚式にことごとく参加できずにいる私なので、日本のスタンダードもわかりませんが、数回の参加経験と比べるといろいろ違いがありました。
みんなフレンドリーなので気兼ねなく話しかけてくれ、とても居心地がよかったです。
小さな子は照れながら近づいてきて、お母さんから「一緒に写真撮りたいと言ってるの」と言われ、なんてかわいいの~とデレデレしてしまいました。
帰り際にお花持ってきてプレゼントしてくれました。
何より幸せそうな友達の姿がみられてうれしかったです。
おめでとう!!お幸せに~
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