モロッコのタンジェに立ち寄る人がいるのだとしたら、きっとフェリーでスペインにわたるんじゃないかな?
それかイギリス領のジブラルタルかな?
何か聞いたことあるジブラルタル…地名だったの…?生命保険屋じゃなくて?
全くの無知でタンジェという街に行ってきました。
タンジェは青い街シェフシャウエンから2時間程度の距離で、バスも出ています。
駅があるのでアクセスがいいこともあり、もしかしたら立ち寄る機会がある方もいるかもしれません。
そんなタンジェについてご紹介します。
タンジェの場所
モロッコの北の端っこです。
タンジールと記載されている場合もあります。
モロッコとヨーロッパの間の海峡をジブラルタル海峡といいます。
この地理的な理由から、タンジェは 貿易の要所・地中海域の戦略拠点として、争奪戦の的となってきました。
20世紀初頭には複数の国により管理される国際管理都市となりました。(そんなのあるんだね)
1956年にモロッコが独立し、タンジェも国際管理を解かれました。
この辺りは地図上にヨーロッパとアフリカの争いの形跡がみられます。
セウタはスペイン領
モロッコじゃないの⁉っていう場所にありますよね。
1415年ポルトガルが占有。
ポルトガルがスペインに併合されスペイン領に。
ポルトガルの独立後もスペイン領として残りました。
モロッコが返還要求をしているようですが、住民投票ではスペイン統治希望の数が圧倒的で、領有が続いているとのことです。
ジブラルタルはイギリス領
スペインじゃないの⁉っていう場所にありますよね。
1704年にスペインの王位継承内乱につけこみ、イギリスがジブラルタルを占領しました。
スペインと何度も紛争になり、一時は国境封鎖までしましたが、現在は安定した関係を保っているようです。
住民投票では99%がイギリス領賛成という結果になっているそうです。
タンジェへの行き方
列車
駅があるので列車で行くことができます。
カサブランカータンジェ間の高速鉄道はとても乗り心地がいいです。
バス
CTMを始め、各社が運航しています。
シェフシャウエンから直接来られるバス(2時間)もあります。
シェフシャウエンータンジェ間は山道があり、車酔いする人続出でしたのでお気を付けください。
このバスはフェズ発なのでフェズからバスで来ることもできます。
タンジェの雰囲気
そんな歴史的な背景から国際色豊かな街となっています。
と言われていますが、個人的にはほかのモロッコの街との違いをそんなに感じませんでした。
海沿いの街、メディナ(旧市街)があって…うん、モロッコの街。
タンジェ観光
イベリア半島(スペイン)見る
海の向こうに見える陸地が外国って…おぉー!!ってなりませんか?
タンジェからはスペインが見られます。
有名な絶景カフェからスペインを見ながら朝食を楽しむのもいいです。
天気が良ければ…天気が…
ぼんやり見えますか?
おすすめカフェ
カフェハファ
ヘラクレス洞窟
アフリカ大陸を左右反転させた形と言われています。
場所
入場料
無料
行き方
ヘラクレス洞窟へはグランタクシーで行きます。
1台あたりの料金で走ってくれるのでドライバーに尋ねてみましょう。
グランタクシー乗り場
この辺りに肌色のグランタクシーが停まっています。
タクシー乗り場を探していると声をかけられることがあります。
うっかり「タクシー乗り場どこかな?」なんて言うと、「ついてきて!」と案内されお金を請求されるので、尋ねる際はそのつもりでいましょう。
むしろ聞かなくても見つけられるくらい立派通りでタクシーもたくさん停まってます。
運賃
私たちは4人で乗り込み1台200dh(約2,323円)を支払いました。
相場はわかりませんが、特に交渉もしませんでした。
(ガイドブックに書かれている金額より安かったのと、大雨で今すぐ乗り込みたかった…)
所要時間
片道30分程度。
途中、次項のスパルテル岬にも停車してくれます。
お天気が大荒れだったので、割と速足の観光となり、洞窟内の滞在時間は30分程度。
全工程で1時間30分くらいかと思います。
ガイドブックで洞窟入り口で不思議な音楽が聞こえると書かれていました。
どうやらカフェらしきものがあるらしく、演奏が外まで聞こえていました。
カフェらしきものを上からのぞいた様子。
ちょっとよくわからなかったので、スルーしてしまいました。
(旅ブロガー失格…?)
感想
広くて整備された洞窟!
いくつかの国で洞窟に行ったことがあって、勝手に比べてしまう…
ベトナムの洞窟の方が大きかったなーとか。(これはたくさん旅をするデメリットだと思っています…)
そんな残念な私なので、すごく感動したかというと…どうだろうか…
とても整備されているんです。
壁や床や照明や。なので大自然感はあまりないです。
洞窟の中にお土産売っている人とかいるしね。
波の勢いはすごくて、水しぶきどばーんでした!
モロッコらしくていいなぁと思ったのが、ネコが洞窟内にいるんです。
寒い日だったので照明の熱で温まっている姿がかわいかった。
照明の角度が下からなので、邪悪に見えますが…かわいかったんです!
スパルテル岬
先ほどご紹介した通り、ヘラクレス洞窟へ行く経路にあるので、グランタクシーが立ち寄ってくれます。
スパルテル岬は1864年10月15日に点灯しました。
灯台内部には入ることはできません。
場所
ちょうど大西洋と地中海のぶつかる地点になります。
晴れていれば、ジブラルタル海峡を隔てて向こう側のイベリア半島(スペイン)が間近に見えます。
晴れていればね…
残念ながら天気が悪くスペインが見えませんでしたが、波間にモロッコの旗を発見!
シーフードを食べる
海沿いの街なのでシーフードがおいしいです。
特にエビがおいしかったです。
塩ゆでされたエビにレモンを絞って食べる、シンプルな料理。
エビの殻はテーブルに乗せます。
テーブルには大きな紙が敷かれているので、食事が終わると紙ごと片づけてくれます。
イカフライもサクサクでおいしかったです。
シーフード好きなかたはぜひシーフードレストランに入ってみましょう。
私は宿泊先の近くのお店に入りましたが、おいしかったです。
後にローカルの人に聞いたところ、
「あぁ、あそこはOKだけど、Greatじゃないよ。」
と言われました。
OKであんなにおいしいなら適当に入ってみてもおいしい可能性高いと思います。
タンジェでは優しいモロッコ人たちに出会いました。
Airbnbを予約していたのですが、ホストがイマイチでチェックインができず、住所も間違っていてドタバタでした。
適当にカフェに入って聞いてみたら、お店の人は誰も英語が話せず、店員さんがお客さん一人一人に「英語話せる?」と尋ねて英語が話せる人を探してくれました。
お客さんの一人が英語が話せて、ホストに電話してくれました。
(しかもSIMカード持ってなかったんですが、近くにいたおじいさんが電話を使わせてくれました)
ホストにカフェで1時間待つように言われ(ひどい!)、そのお客さんも一緒に1時間待ってくれ、歩いて連れて行ってくれました。
それだけでも優しいのに、カフェで待っている間に店員さんが英語が話せる友人に電話をかけてお店に呼んでくれました。
本当に優しい…
タンジェはわざわざ旅程に組み込む必要はないかなぁと思いますが、もしフェリーでヨーロッパに渡る(またはヨーロッパから来る)場合は立ち寄って観光してみてもいいと思います。
(私たちも友達がジブラルタルへ行くというので、タンジェまでお見送りがてら行きました)
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