グランカナリア島には「クアトロプエルタス」と呼ばれる先住民族の洞窟があり、自由に見学することができます。
Miya(@TabitInfo)がラスパルマス在住時に友達と訪問してきたのでご紹介します。
クアトロプエルタスの歴史
クアトロプエルタス(Cuatro Puertas)はベルメハ山(MontañaBermeja)という山にあります。
Cuatro Puertas=4つのドアを意味します。
その名の通り、4つの穴が開いた人工洞窟があります。
特別な柵や入場ゲート等はなく、自由に見学することができます。
これだけ…?ではありません。その裏側に回るともっとたくさんの洞窟群があります!!
誰が?いつ?作ったのでしょうか。
誰が作ったのか
グランカナリアの先住民によって作られました。
火山灰でできた石「凝灰岩」でできた山を、石で削り作られたと言われています。
何に使用していたのか
詳しくはまだわかっていませんが、おそらくファイカン(宗教指導者)とハリマグアダ(貴族の娘であるファイカンの指揮下にある処女の巫女)によって儀式に使用されていたと考えられます。
儀式の場所、穀倉、小道、路地など、4つのドアの洞窟の他にも
- クエバデロスパペレス(「紙の洞窟」)
- クエバデロスピラレス(「柱の洞窟」)
- クエバデラオーディエンシア(「聴衆の洞窟」)
- カンテラデモリノス(砥石の採石場)
があります。※クエバは洞窟の意味
クエバデクアトロプエルタス
(Cueva de Cuatro Puertas)
大きさ:17×7メートル
ベルメハ山の頂上近くにあり、北東に向かって開いています。
入り口は4つ開いていますが、中は一つの大きな空間になっています。
洞窟の用途ははっきりとわかっていません。
多くの考古学者は、礼拝や儀式に使用された神聖な場所であったと推測しています。
儀式の場所
Almogarén
ベルメハ山の上にあり、ミルクを使用した儀式が行われていました。
紙の洞窟
Cueva de los Papeles
まだ詳細はよくわかってはいませんが、少なくとも1879年以降はCueva de los Papelesとされています。
白塗りの壁、出入り口の切り出し方、セメントで固められた床、壁にはワイヤーや釘が使用されており、最近まで地元の羊飼いが使用されており、改造された形跡があります。
この洞窟は、円形の底面と小さな側面の部屋があり、島の他の原住民の洞窟と似ています。
壁にはいくつかの三角形の彫刻が施されており、豊かに実ることを意味していると考えられています。
柱の洞窟
Cueva de Los Pilares
たくさんの洞窟が並ぶクエバデロスピラレス。
地面には火を調理するためのくぼみ、保管場所として使用されていたであろう壁のくぼみ、座席、梁や支柱の穴、そして毛皮や植物の布で塞がれていたであろう窓枠やドア枠の溝があります。
1954年のTirmaという映画でロケ地として使用されました。
その結果、考古学的な価値としてはダメージを受けたそうです…
観客の洞窟
Cueva de la Audiencia
寝室、キッチン、サイロ、穀倉など、さまざまな機能に使用されてきました。
クアトロプエルタスの場所・行き方
35215 Telde, Las Palmas, Spain
車またはバスで行くことができます。
バスの場合
- テルデ(Franchy Roca)から35番バスに乗り
- 乗車時間10分程度で「Cuatro Puertas」というバス停に着きます。
- 10分ほど山を登ると到着です。
考古学に興味がある方はもちろん、グランカナリアの滞在日数に余裕がある方は、他とは違う体験ができるのでぜひ訪れてみてください。
他にもグランカナリアのことをいろいろご紹介します。
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