このご時世、飛行機で国境を超えるのは本当に避けたい。避けたい…と思いながら、スペインからトルコに移動しました。
スペインというかヨーロッパのシェンゲン協定国に139日滞在していたため、スペインを含むシェンゲン協定国からでなくてはいけませんでした…(ビザなしでいられるのは90日まで)
Austria, Belgium, Czech Republic, Denmark, Estonia, Finland, France, Germany, Greece, Hungary, Iceland, Italy, Latvia, Liechtenstein, Lithuania, Luxembourg, Malta, Netherlands, Norway, Poland, Portugal, Slovakia, Slovenia, Spain, Sweden, and Switzerland.
違法滞在していたわけではなく、住民ビザ申請しギブアップしたのに90日以上かかってしまったためです。
詳細は別の記事に書いています。
なので2021年1月19日にスペインからトルコに移動しました。
その時の体験談をご紹介します。
コロナの中 スペインからトルコに移動
経路と航空会社
- ラスパルマス空港(スペイン) LPA 10:00発
- マドリード空港(スペイン)MAD 17:55発
- イスタンブール空港(トルコ)IST 翌0:05着
スペインの国内線1本とスペインからトルコ行きの国際線1本に乗りました。
1本目の国内線がエアヨーロッパのコードシェア便、2本目の国際線がトルコ航空です。
最初14日のフライトを予約していましたがキャンセルとなり、19日に振替となりました。
おそらく50年に一度の大雪がマドリード降り空港の一部が閉鎖されたためだと思います。
コロナによる規制
トルコへの渡航
2020年の年末から、トルコ入国に際してPCR検査の陰性証明が必要となりました。
- イスタンブール日本大使館のサイトでは入国前72時間以内(トルコ航空サイトへのリンクあり)
- トルコ航空のサイトではフライト前72時間以内
と記載されていました。戸惑いました。
こういう場合は、やはり、念のため入国前72時間と考えておくこととしまた。
かつ、どの時点で証明書の提示を求められるのかわからなかったので、最初の便に乗る時点で結果が届いているように計算しました。
テストを受けるラボラトリーではPCRテストは結果が出るまでに24時間程度かかると言われました。
計算すると…
トルコ到着から考えて 12日0:05-72時間-15日0:05(時差無視した場合)
なので12日以降に受ける必要あり
1本目のフライト1時間前チェックインから考えて 13日9:00-24時間-14日9:00
なので13日9時以前に受ける必要あり
合わせると12日0:05~13日9時以前となります。
フライト当日の朝に結果届いてないとか恐怖なので、12日の朝にテストを受けることとしました。
テストを受ける際は
- 何時間で検査結果が届くのか
- メールで送信してくれるか
- 英語での検査結果を出してくれるか
を確認しましょう。英語での結果が必須かはわかりませんが、念のため。
私が2回テストを受けたラスパルマスのラボラトリーでは
- 1回目 テスト料金100ユーロ+処方箋20ユーロ
- 2回目 テスト料金110ユーロ(処方箋なし)
費用が違う意味がよく分かりませんが、調べたところ大体120ユーロ前後のラボが多かったです。
ビザの記事にも書きましたが、1回目の検査結果が届きませんでした。
結果がないと飛行機に乗ることができないので、お気を付けください…気を付けようもないんだけど…
2回目を受けたときには「1回目が届きませんでした。2回目は早く送ってくださいね。」と強調したら7時間弱で届きました。
まだ検査から7時間も経過していませんが、PCR検査の陰性結果が来ました👏🏻
— Miya🇪🇸@旅ブロガーTabit Info (@TabitInfo) January 18, 2021
スゴイ!早い!!ありがとおおおおおおおおおおぉ https://t.co/cVeDVJTbg6
グランカナリア島(スペイン)の規制
グランカナリア島が18日(月)からレベル3に引き上げ
— Miya🇹🇷@旅ブロガーTabit Info (@TabitInfo) January 17, 2021
・夜間外出禁止令22:00~6:00
・一緒に住んでいる人とは集合可
・それ以外の人とはバーレストラン屋外席のみ(4人までMAX50%)
・公共交通機関MAX50%
・旅行は正当な理由がある場合のみ
火曜日にフライトを控えている身としては、非常に緊張する状況
最初のフライトがキャンセルになり19日の振替フライトを待つ中、18日付で「グランカナリア島が規制レベル3に引き上げ」となりました。
レベル3の項目には「必要不可欠(医薬品等必需品の購入、通院、救急搬送、労働、介護など)でない入出島の制限」とあり、怯えました。
必要不可欠項目に該当しないけど島を出ることができるのか、領事館にメールで聞きました。
「島を出るのは大丈夫だと思います。」
との回答にホッとしました。本当にラスパルマスの領事館素敵。
当日空港で預け荷物の手続きをしましたが、渡航理由は聞かれませんでした。
無事飛行機に乗ることができました。
オーバーステイの影響
冒頭に述べた通り、私はシェンゲン協定国にオーバーステイしておりました。
しかし、EUのルールでビザ申請中に観光ビザが切れても滞在して良しと記載されていたので、念のためEUの該当ページのスペイン語版を印刷し、応募受領書類などと一緒に持って行きました。
今回の経路上、パスポートコントロール(パスポートにスタンプが押されるところ)はマドリード空港の出発時になります。
何があるかわからないので早めに行きました。
想定できること
- 問題ない
- 罰金を払う
- 次回の入国に影響が出る
スペインにとって何のメリットもないので、出国できないことはないと思いました。
私の担当者はパスポートを見てすぐに、先輩らしき人のブースに移動して何やら話してから、戻ってきました。
そして入国スタンプのページを見せて「Do you know?」と聞かれました(笑)
「I know, I know.」と答えて、印刷してきた書類を見せ、住民ビザに申請したけど取得できなく申請中に限度の90日を超えてしまったと説明しました。
(スペイン語がうまく話せないので英語で伝えましたが、もしかしたら担当者の人はあんまり英語話せなかったのかも…)
担当者は「OK. Residency card. Next time.」と単語を言い、スタンプをガション。
どういう意味で言ったのかはわかりませんが、すぐに通してくれました。
機内の様子
1本目 スペイン国内線エアヨーロッパ
LCCなのかな?多分FSCだと思いますが、LCCのクオリティでした。
機内ではおしぼり以外配布されません。
2本目 国際線トルコ航空
搭乗時にコロナ対策グッズが配布されました。
- マスク2枚
- おしぼり2枚
- ハンドジェル
ハンドジェル買おうと思っていたので、これ使います。
機内食も軽食が出ました。(フライトは約3時間)
モニターもあるので映画が見られたし、座席も間引きされていて満足でした。
PCRテストの結果を見せるタイミング
1本目の飛行機の預け荷物カウンターで
オンラインチェックイン時は何も聞かれませんでしたが、フライト当日預け荷物カウンターで陰性証明の提示を求められました。
印刷はしていませんでしたが、スマホの画面でOKでした。
発券されたチケットには「ok covid-19 negativo」の記載が!
2本目の飛行機の搭乗ゲートで
マドリード空港のイスタンブール行きの国際線に乗る搭乗ゲートで、再提示を求められました。
イスタンブール空港のパスポートコントロールで
トルコに入国する際も再度提示が求められました。
書類関係をスマホで見せる場合は、事前にダウンロードしておいた方がいいです。
メールの添付のままだと、空港のネット環境によって見せられないことがあります。
ロストバゲージ
イスタンブールに到着🇹🇷
— Miya🇹🇷@旅ブロガーTabit Info (@TabitInfo) January 20, 2021
人生初の!
なんと!
ロスバゲ!!👜
まだマドリードにありますーって言ってた😂
最後までスペインに悩まされる🤪
トルコ航空のお姉さんにめっちゃ親切丁寧に対応されて感動した😭
エアビーにチェックイン
暖房があるから室内はグランカナリアよりあったかく感じる pic.twitter.com/e9Pc2f6Hzf
やっとトルコに入国で来たーと思ったのもつかの間、ロスバゲです。
ターンテーブルが止まったけど2つの預け荷物の内一つが出てこない…
トルコ航空のカウンターで調べてもらったところ「まだマドリード空港にあります」とのこと。
トルコ航空の担当者はとても親切で、深夜1時を回ったにもかかわらず丁寧に「今この作業をしますのでお待ちください。」と説明しながら進めてくれて、感謝しかないです。
書類を渡され「もし電話で確認する場合はこの番号で、リファレンス番号を伝えたらわかるようになっています。」と言われ、これぞカスタマーサービスーーーーーー!!と喜びにあふれました。
しかし、その後の電話対応で一人だけすごく嫌なテープレコーダーみたいな人がいて、とっても残念。他の人の頑張りを無駄にする感じでした。
荷物が届いたのは68時間後!
しかも中身が盗まれてる!なくなっているのは
- ニンテンドースイッチのプロコン
- Xboxのワイヤレスコントローラー
- ワイヤレススピーカー
そのバッグに入っていた数少ない電子機器のみがなくなっている…(スイッチ本体やPC、キンドルなどの他の機器は機内持ち込みしています)
トルコの外出制限
ちなみにトルコはコロナによる外出制限があります。
- 平日の夜外出禁止(21時から5時まで)
- 週末外出禁止(金曜日21時から月曜日5時まで)
- 週末は「必要品の購入に限り」「最寄りの店舗」に「車両を使わないこと」を条件に可能(10時から17時、年齢制限あり)
なので深夜0:05に到着する私たちが、その足で市街地の宿泊先に移動することが可能かわかりませんでしたが、移動できました。
BiTaxiという配車アプリがありオーダーしましたが、配車されず、空港前に停まっているタクシーに乗り込みました。
宿泊先のタクシムスクエアまで約200リラ(約2,800円)。
外出制限は外国人旅行者には適用されないという話もあります。(11月まで明記されていましたが、現在は特筆がありません。領事館に確認済み。)
エアポートホテルに泊まらずに済んだので、翌日スムーズに行動できたのと、エアポートホテルが高かったので費用が抑えられて〇。
マドリード50年に一度の大雪による影響
先に言いましたが、1月14日にフライトを予約していて、キャンセルになりました。
飛行機
予約サイトを使用し、エアヨーロッパとトルコ航空の飛行機を予約。
飛行機に関しては、マドリッド発イスタンブール行きのキャンセルの連絡がメールで届き、トルコ航空に電話。予約サイトに連絡してほしいとのこと。
予約サイトに連絡したところ、キャンセルの確認が取れないのでエアヨーロッパに電話してほしいとのこと。
エアヨーロッパに電話したところ、全くつながらず、アメリカの支店に電話。ようやく変更できました。
マドリードというスペイン最大の空港が50年に一度の大雪に見舞われたため、どこもてんやわんやだったようで、3社とも電話がなかなか通じませんでした。
マドリード
— Miya🇹🇷@旅ブロガーTabit Info (@TabitInfo) January 19, 2021
思ったよりも
雪多い
ドサッと降って、溶けてるかと思いきや、ちゃんと根雪☃️
朗報📢
パスポートコントロール通過できた!もちろん1ヶ月以上のオーバーステイについて聞かれた!
ビザ申請してたと書類見せたら、すんなり出国できました👏
緊張したぁー! pic.twitter.com/sEzkNlaEO3
何てタイミングなんだ…
通常のフライトキャンセルに伴う変更なので、追加料金などはありません。
ただ、翌日には同じ便が飛んでおらず、変更先は19日となったためPCRテストをもう一度受ける必要がありました。
PCRテスト2回目
PCRテストは一人1回約1万5千円程度かかります。つまり、フライトキャンセルがあるたびに3万円がかかるということ…次こそ飛びますようにと願いました。
19日は火曜日で、2日前の日曜日にテストを受けたいところですが、ラボラトリーは日曜日に閉まるため受けることができませんでした。
そのため、月曜日に受けることになりました。ラボラトリーの人が当日中に送ると約束してくれたので、月曜に再テストを受けました。
先に書いた通り7時間弱で届きました。
宿泊先
エアビーアンドビーを使用し、イスタンブールの部屋を6週間予約してありました。
ホストに連絡し、到着日の変更を伝えました。
キャンセルした場合返金はあるか聞いてみましたが、18ユーロ(約2,200円)返金しますとの返事でした。約15万円支払っているため、とんだ損失になるのでキャンセルせずに予約をキープすることしました。
ちなみにラスパルマスでもエアビーを使用しており、18日まで部屋を予約してありました。
14日にチェックアウトすると伝えていましたが、フライトキャンセルになったことを伝えたところ
「支払い済みなので18日まで滞在していいし、必要なら19日まで滞在していい。最後の一泊は無料でいい。」
と申し出をいただき、とっても助かりました。
フライトキャンセルの理由はおそらく乗り継ぎのマドリード空港が大雪で一部しか使えないこと😭
— Miya🇹🇷@旅ブロガーTabit Info (@TabitInfo) January 13, 2021
いろいろ起こりすぎてしんどいので、とりあえず飲むわ🍷
景色がいいのが救いです…🌊 https://t.co/eDIU9u8yv7 pic.twitter.com/qmty5s3yOD
タクシーの予約
空港に行くタクシーを予約していたため、日付を変更。
スムーズに空港まで送り届けてもらいましたが、最後、おつりの15ユーロをすべてコインでもらうという結果に…
出国時はできるだけ財布を軽くすることを心掛けている私たちには驚きでしたが、空港で使い切ることができました。
ちなみにラスパルマスの市街地から空港までは35ユーロ(約4,400円)ほどです。
不幸中の幸い?
いろいろありましたが、ケガすることなく、宿がなくて困ることもなく、大きな損害額にならず、PCRテストも陰性で、無事にイスタンブールに到着することができたので良かったです。
受け取れなかったバッグも片方だけで、一つは受け取ることができ、そちらにほとんどの日常品が入っていたので、パンツがないくらいの被害で済みました。
旅行はまだまだおすすめできる時期ではありませんが、移動することがある方は、いろんなことが起こること、日々変更があること、その変更を理解するのも難しいし担当者が理解してないことも多いことを踏まえての移動になります。
今ではPCRテストの陰性証明はいろんな国で求められます。フライトキャンセルになることこんな感じになります。
体験談の一つとして参考にしていただければ幸いです。
イスタンブールではのんびりします。
2年前にチェック済みのコワーキングスペースを利用する予定です。
あまり観光する予定はありませんが、イスタンブールの現状や気づいたことを記事にしていきます。