前回、初めての飛行機 国際線 出発前から搭乗までを書きました。その続きです。
搭乗後の流れと、乗り換えや入国についてご紹介します。
初めての飛行機 国際線 搭乗
飛行機に乗り込む
飛行機の出入り口には客室乗務員がいます。パスポートと航空券を見せ挨拶をします。
自分の席を見つけましょう。よく窓側と通路側を間違える人がいますので、よく席順を見ましょう。
席の番号は頭上の収納棚下部に書いてあります。数字が前から何列目か、アルファベットが窓側から順にAで始まります。
- 窓側の席=Window seat
- 通路側の席=Aisle seat(発音はアイルシートに近いです)
機内の通路は人が一人歩ける程度の幅しかありません。
他の人のことも考え邪魔にならないようにすばやく着席しましょう。
持ち込んだ手荷物は自分の席の前の席の下に収納します。きちんと前の席の下にしまいましょう。
前の席の下に入れず自分の足元に置くと注意されます。
入りきらない場合、機内で使わないものは頭上の収納棚に入れましょう。
自分の席の上の棚に入れられるのがベストですが、既に他の人の荷物でいっぱいの場合は近くの開いている棚に入れて構いません。
あまり遠くに収納すると、飛行機から降りるときに取り出すのが面倒です。できるだけ近くで探しましょう。
着席して離陸を待つ
着席したらシートベルトをしめましょう。
寒くてひざ掛けなどをかける場合は、ひざ掛けの上からシートベルトを締めましょう。
下記のものはまだ使えません。
- イスのリクライニング
- テーブル
- 窓の日よけ
- トイレ
- 電波を発する電子機器
電波を発する電子機器とはスマホやゲーム機、パソコンのことで、これらは機内モードに設定または電源を切りましょう。
安全の説明があるので聞きましょう。ビデオで流れる場合と、客室乗務員が実演する場合があります。
離陸後
全員が乗り込み安全が確認されたら離陸します。なので早く出発することもありますし、遅れることもあります。
離陸後、しばらくするとシートベルト着用サインが消えます。
サインは頭上にあります。
このサインが消えている間はリクライニング・テーブル・窓の日よけ・トイレを利用できます。
電波を発する電子機器は常に機内モードにしておく方が無難です。飛行機によってはWi-Fiがあることがあるのでその場合は利用してもいいですが、それ以外は機内モードを切っても電波は入りません。
リクライニングは後方の状況を確認してから倒しましょう。
(以前、倒れてきたイスにパソコンが挟まったことがあります…)
飛行機がすいている場合は、他の席に移動する人もいます。
いいのかどうかは知りませんが、気になる人は客室乗務員に声をかけてから移動してもいいと思います。
気流の関係で飛行機が揺れるとシートベルト着用サインが点灯することがあります。速やかに着席してシートベルトを締めましょう。
機内は密室なので安全なことが多いですが、貴重品の管理は忘れないようにしましょう。
機内食
フライトによっては機内食が出ます。
フライトの長さにもよるとは思いますが、離陸後飛行が安定した時に1度、数時間後にもう1度出ることが多いかと思います。
この配ぜん中は客室乗務員がカートを押しながら通路を移動しているので、トイレには行きづらいです。
最初におしぼりを配りに来る航空会社もあります。
食事が選べる場合はどれを食べたいか聞かれます。「チキンオアビーフ?」と学校の英語の授業で習ったかもしれません。あの場面です。
飲み物も聞かれます。
お酒が選べる場合もあります。飛行機の上では気圧の関係上酔いやすいので、普段の量より控えめにしましょう。
食後の飲み物などが配られる場合もあります。この後眠ろうと思っているのであればコーヒーなどは避けましょう。
その後客室乗務員がごみやトレイの回収に来ます。
リラックスタイム
この一連の流れが終わると、照明が落とされリラックスした雰囲気になり、眠る人も出てきます。
客室乗務員に用事がある場合はボタンを押して呼びましょう。
読書をしたい人は読書灯があるので、自分の席だけを照らすことができます。
入国カード
国によっては入国カードが配られます。
入国カードには自分の名前、パスポート番号、乗っている飛行機の便名などを記載します。
ここでボールペンが必要になるので手荷物に入れておきましょう。
入国カードに書かれている英語を訳すと
- Family name = 姓(名字)
- First name = 名(下の名前)
- Sex = 性別(Maleは男性、Femaleは女性)
- Date of birth = 生年月日(DDは日付、MMは月、YYは西暦)
- Town and country of birth = 出生地の都市名と国名
- Nationality = 国籍
- Occupation = 職業(学生はSTUDENT、主婦はHOUSEWIFE、無職はNONE)
- Contact address = 滞在先(ホテルの場合はホテル名)
- Passport no. = パスポート番号
- Place of issue = パスポートの発行国
- Length of stay = 滞在期間
- Port of last departure = 今乗っている飛行機の出発地
- Arrival flight = 今乗っている飛行機の便名
- Signature = サイン(サインは海外で印鑑のような役割をします。自分の名前を好きなように書いてOKですが、毎回同じように書くようにしましょう。)
書き終えたらなくさないように保管しましょう。到着後に必要になります。
国や状況によっては他に記入するものがある場合もあります。
着陸
着陸が近づくと、アナウンスが流れます。
トイレが使えなくなること、着席してシートベルトを締める、リクライニングは元に戻す、テーブルを元に戻す、窓の日よけを開けることを指示されます。離陸後前と同じ状況に戻すとお考え下さい。
着陸後、シートベルト着用サインが消えたらシートベルトを外し荷物を持って降ります。
シートベルト着用サインが消える前から外して立ち上がるせっかちな人もいますが、飛行機から降りる際、順番に列がゆっくりと移動するので急いでもあまり変わりません。
頭上の棚に荷物を入れた人は忘れずにすべて取り出しましょう。
飛行機から降りたら3種類の人に分かれます。
初めての飛行機 国際線 着陸後
3種類とは下記の通りです。
- この空港が最終目的地の人
- この空港から国内の他の空港への便に乗り換える人
- この空港から他の国へ行く便に乗り換える人
この空港が最終目的地の人
流れ
- (国によっては)アライバルビザを受けとる(ベトナムなど)
- パスポートコントロールで入国審査を受ける
- 荷物を受け取る
- 税関を通る
- 出口へ
アライバルビザを受け取る
国によっては必要です。事前に調べておきましょう。
ベトナムでアライバルビザをとりましたが非常に混みます。
飛行機を降りたら速やかにビザの部署に行きましょう。
パスポートコントロールで入国審査を受ける
パスポートコントロールでは、その国に帰国した人の列と、Visitorという海外から訪問している外国人の列に分かれています。
自分の番が来たら帽子やサングラスをとり、パスポートを渡し質問に答えましょう。
入国審査の時にはカラーコンタクトを付けるのは避けた方がいいです。
海外では目の色も見ます。カナダで運転免許を取った際も、目の色を入力する場所がありました。
目の色がパスポートと違うと別人なのでは?と思われる可能性があるのでカラコンは避けた方が無難です。
≪よくある質問と答え方≫
何しに来たのか?
観光、親せきを訪ねになど。仕事というと就労ビザを見せる必要があります。
“What’s the purpose of your visit?” / “Are you here on business?” /”Are you here for business or pleasure? “
訪問の目的は何ですか?/仕事で来ましたか?/仕事ですか休暇ですか?
“I’m here for sightseeing.”
観光で来ました。
どのくらいの期間滞在するのか?
その国の滞在予定期間を伝えましょう。
“How long will you be in the country?”
どのくらいの期間、この国に滞在しますか?
“I’ll be here for a week.”
一週間の予定です。
どこに滞在するのか?
ホテル名を言えばOK。友人や親せきに家の場合、住所を言えるように準備しておきましょう。
“Where will you stay?”
どこに宿泊する予定ですか?
ホテル名、叔母の家(At my aunt’s home)、友達の家(At my friend’s home)
職業は何ですか?
自分の職業を伝えましょう。
“What’s your occupation?”
あなたの仕事は何ですか?
I’m a…職業名、学生はstudent、主婦はhousewife、無職はunemployed
帰りの飛行機の航空券を持っているか?
帰りの飛行機は予約メールを見せて証明することができます。
“Do you have a return ticket?”
帰りの航空券は持っていますか?
“Here you are.”
どうぞ。と言って予約を見せましょう。
その他に考えられるのは
滞在中に十分なお金を持っているかの確認
これは職業を無職と答えると聞かれやすいです。滞在資金はクレジットカードを持っていることでも証明できます。
指紋の採取、写真撮影があることも。
問題なければスタンプが押されて入国できます。
通常このエリアでは写真撮影が許されていないのでお気を付けください。
荷物を受け取る
荷物はバゲージクレーム(Baggage claim)という場所に出てきます。
搭乗していた便の名前が書かれているターンテーブルで待ちましょう。
ターンテーブルに近づきすぎないようにしましょう。他の人の迷惑になります。
遠めに見て、自分のバッグが出てきたら取りに行くようにしましょう。
荷物を受け取ったら破損がないかを確認しましょう。
破損がある場合、その場で担当部署に申し出ると証明書や代替品をくれます。
証明書は後に保険の申請などでも必要となります。
預入荷物がない方は、この行程をスキップします。
預入荷物はない方が旅が数段楽になります。私は手荷物だけで数か月旅行をするので、荷物の軽量化が気になる方はこちらをどうぞ。
荷物が出てこなかった場合
ロストバゲージです。荷物が迷子になってしまったということです。
ターンテーブルが止まりどんなに探してもない場合は、航空会社のカウンターへ行きます。
航空会社のカウンターの場所は空港によってさまざまなので、空港職員に聞きましょう。
カウンターでロストバゲージと伝えればわかってもらえます。
どの便か伝えパスポートを見せ、荷札を渡しましょう。システムで検索して、今荷物がどこにあるのか見つけてくれます。
通常その場で受け取ることはできないので、いつごろ届く予定か聞き、滞在先と連絡先を伝え、後程届けてもらいます。
海外旅行保険などに加入している場合は、荷物が届くまでに購入したものの料金が補償される場合もあるので、補償内容を確認の上レシートなどは保管して帰国しましょう。
税関を通る
荷物の中身に怪しいものがないか確認されます。
持ち込めるもの、持ち込めないものは国によって違います。事前に調べておきましょう。
例えば、オーストラリアやニュージーランドは植物や食べ物に厳しく、機内食で出た果物を後で食べようと思ってカバンに入れ忘れてしまい申請せず、税関で見つかって2万円くらいの罰金をとられたという方がいました。
モロッコではドローンの持ち込みが禁止です。
国によってさまざまなので、お気を付けください。
時には税関職員に荷物を開けられることもあります。
その場合は快く承諾しましょう。
出口へ
問題なければ、無事入国です。一度出ると中に戻ることができないので忘れ物をしないようにしましょう。
国内の他の空港への便に乗り換える人
国内線に乗り換えるということは入国審査を受けることとなります。
通常荷物の受け取りもあり、税関も通ります。
通常の入国と同じ流れをたどった後、国内線にチェックインします。
国内線ターミナルがある空港であればそちらに移動して再び荷物の預け入れ、手荷物検査などの流れを行います。
他の国へ行く便に乗り換える人
空港によりますが、多くの場合が乗り換え専用通路があり、入国審査を受けることなく他の搭乗口へ移動することができます。
この場合は通常、荷物も載せ替えてくれるので受け取る必要がありません。
しかし国や空港によっては入国する必要がある場合もあり、アメリカのロサンゼルス空港やドイツのシュトゥットガルト空港を利用した際には、国際線同士の乗り換えであっても入国する必要がありました。
アメリカの場合、乗り換えでもオンラインビザ(インターネット上で申請することができるビザ)が必要でしたので事前にチェックしましょう。
またヨーロッパのシェンゲン協定の国であれば、他のシェンゲン協定国へのフライトを国内線のように扱っていることがあるので気を付けましょう。シェンゲン協定国とは?
例えば日本からローマへ行き乗り換えマルタに行く場合は、ローマもマルタもシェンゲン協定国なのでローマとマルタ間のフライトは国内線のように扱われる場合があります。
その場合、ローマで入国審査を受け、乗り換え、マルタでは入国審査を受けないということとなります。
フライトに関することは全てに「通常」とつきます。
なぜなら国や空港、航空会社によって違うことが多く、全員に当てはまる方法はありません。
ざっくりとこの流れを押さえて置き、自分のフライトはどうかを調べておきましょう。
楽しい旅行になりますように。