マルタ在住のMiyaです。
マルタ留学は年々人気が増しているので、気になっている方も多いと思います。
- 治安がいいって本当?
- 他の国に留学するより安いって本当?
- 訛りがあるって聞くけど…
- 語学学校のサイトを見たけど料金が出ていない…
- 留学エージェントの見積金額は妥当なの?
そんな不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
2019年夏、甥っ子がマルタに遊びに来ます。せっかくなので短期で語学学校に通ってもらうこととしました。
準備期間も十分にあるし、せっかく現地在住なので留学エージェントは使わず、各学校に問い合わせてみたので、現地の状況をお知らせいたします。
マルタ留学 費用
語学学校を探すのに各学校の公式サイトを見てみましたが、料金を表示していない学校がたくさんありました。ちょっとよくわからないですよね。
料金はお問い合わせくださいと書かれていたので、今回対象になった学校すべてにメールで料金の確認をしました。
語学学校の条件
学校選びは人によってこだわるポイントが違うと思います。
学校選びでポイントになるが、
- 通う期間(通常月曜日に入学、金曜日に卒業)
- 半日クラスか終日クラスか
- クラスの平均年齢
- 学生寮の要・不要
- アクティビティに参加希望かどうか
などです。他にも日本人が少ない学校がいいとか、ランチが出る学校がいいとか、それぞれのこだわりもあるでしょう。
私が探した条件はこちら。
1. 学生寮は不要
うちに泊まるからです。
2.セントジュリアンにある学校
我が家がセントジュリアンだからです。
マルタのバス、交通事情はよくありません。朝の通勤通学時間には毎日渋滞が発生します。バスは満員になるとバス停を素通りします。
なので甥っ子が朝からバスに乗らなくて済むように、徒歩圏内で探しました。
幸いにもセントジュリアンにはたくさんの学校があります。
- ESE(イーエスイー)
- Maltalingua(マルタリングア)
- ec(イーシー)
- EF(エーエフ)
- International House(インターナショナルハウス)
- Berlitz(ベルリッツ)
3.クラスの平均年齢は10代
甥っ子が16歳だからです。学校でいろんな国の友達を作ってほしいと思っているので、16歳の甥っ子にとっては年齢が近い方が話しやすいでしょう。
4.午前半日クラスを希望
終日だと学校と家の往復になってしまうと思うので、半日で終わって、午後は遊びに行ってくれたらいいなと考えています。
午前半日を希望すると通常週20レッスン15時間(1レッスン45分間)です。
5.費用が高くないところ
各学校の違いはアクティビティや施設設備で、正直、授業内容としては各学校に大きな差はないと思っています。
アクティビティも友達と約束してバスで遊びに行けばいいので、学校主催のアクティビティには申し込まない予定です。
そういうオプションを付けなければ費用も少し抑えられます。
6.期間は2週間
高校の夏休みを利用して来るので短期です。
通常語学学校は月曜日に入学、金曜日に卒業というスケジュールなので、甥っ子の場合2週間が最大でした。
語学学校の料金体制
学校によって様々です。1校で決めずに複数を比較してみることをおすすめします。
入学金
レジストレーションフィー(Registration fee)と呼ばれる、入学金のようなものがかかる学校も多くあります。かからない学校もあります。(のちにご紹介する表をご覧ください。)
授業料
通常1週間いくらと決まっています。受講するコースによって金額が異なります。
夏料金
夏はハイシーズンということで特別料金になるこ学校も多くあります。
アクティビティ料金
午前中に授業が終わった後、午後は学校がアクティビティに連れて行ってくれると言う学校がほとんど。その費用です。
学生寮(ホームステイ)料金
これが、びっくりするくらい高い。
ネットで調べていると学生寮の数人で住むシェアハウスでシングルルーム月800ユーロ以上かかるとか。
現地の不動産屋で2ベットルームの部屋を借りても1,000~1,200ユーロくらいです。(二人でシェアしても1部屋500~600ユーロ)
シェアハウスで800ユーロは…高い!
保険料
海外旅行保険に加入していなければ、追加料金で学校が保険に加入させてくれるところもあるようです。
学校にお願いしなくても個人で入ってもいいと思います。
この合計が基本のコストとなり、この他に往復航空券と現地での滞在費が必要になります。
各学校の費用一覧
週20クラス15時間、2週間、7月下旬、10代のクラスを調べた結果がこちら。
学校名 | 入学金 | 授業料/週 | 合計 | 対象年齢 |
ESE | 50 ユーロ | 225 ユーロ | 500 ユーロ | 14-17 歳 |
Maltalingua | 0 | 310 ユーロ | 534 ユーロ | 13-17 歳 |
ec | 0 | 315 ユーロ | 630 ユーロ | 13-17 歳 |
EF | 125 ユーロ | 430 ユーロ | 1,174 ユーロ | 不明 |
International House | 37.5 ユーロ | 185 ユーロ | 407.5 ユーロ | 25-35 歳 |
Berlitz | 0 | 190 ユーロ | 380 ユーロ | 13-19 歳 |
※International Houseは早く支払すると387.13 ユーロになるそうです。
※Maltalingua・ec・Berlitsは入学金がかかりません。
料金に差がありますが、これはアクティビティがある学校・ランチがついている学校など様々なオプションがあることも理由の一つです。
そのオプションがいるかいらないかは個人の判断にお任せします。
EFは、メールの返事がなく、直接学校に行ってきいてみました。
ちょうど授業が終わったところだったようで、たくさんの学生さんがいてにぎわっていました。
日本人もたくさんいました。
レセプションで親切に見積書を作ってくれましたが、料金を見てびっくり!!!!
授業料自体も他より高いですが、いろんなものが加わり最終的に1,000ユーロを超すという驚き価格でした。即申し込まないことを決めたのでクラスの平均年齢を聞くのを忘れてしまいました。
この瞬間から学校にいる生徒たちが超お金持ちに見えました…。
各学校について
各学校の共通点は20レッスン15時間、セントジュリアンかその周辺にあるということです。
ESE
ESEはセントジュリアンのパーチェビルというエリアにあり、学生寮も同じ通りにあります。
学費は週225ユーロと入学金50ユーロで2週間の合計は500ユーロ。14~17歳向けのクラス「Teen Club 20」があります。
放課後のアクティビティやランチについてはわかりませんでした。
Maltalingua
Maltalingua(マルタリングア)のオフィスはセントジュリアンのスピノラベイとバルタベイの間にあります。
学校自体は別の場所にありますが、そちらもセントジュリアンのスピノラベイ近辺にあります。
学費は2週間で534ユーロ。入学金はかかりません。13~17歳向けのクラスがあります。
放課後のアクティビティあり、ランチはないそうです。
ec
ecはパッと見た感じでは一番建物が立派です。セントジュリアンのパーチェビルにあります。通りを挟んで西館と東館があります。
ここに通っている友人がいますが、とてもいい学校だと言っていました。
学費は週315ユーロで入学金はかかりません。2週間の合計は620ユーロです。13~17歳向けのクラスがあります。
この金額にはアクティビティやランチが含まれませんが、ご希望の方はオプションで申し込むことができます。
EF
EFはおそらくマルタで一番有名な語学学校だと思います。
レストランやお店、プールなどとも提携があり、学生証を見せると割引が受けられるようです。街のいたるところで旗やステッカーを見かけます。
というだけあって、学費はお高い。授業料が2週間で860ユーロと入学金が125ユーロ。さらに保険が85ユーロ、キャンセルプロテクション75ユーロ、夏料金として150ユーロの追加と、その他(多分教材)45ユーロです。
この金額には宿泊費が含まれています。宿泊は必要ないと言うと80ユーロ割引になりました。
2週間で80ユーロなの?安っ!それから割引-86ユーロがありました。
学校自体は活気があって楽しそうでした。
International House
インターナショナルハウスは少しだけ離れていてSwieqi(スイーイー)の方にあります。
友人がインターナショナルハウスに通学したことがあり、先生も学校もとてもよかったと言っていました。
学費は週185ユーロで入学金37.5ユーロ。2週間の合計は407.5ユーロです。さらに早めに支払うと割引が受けら387.13ユーロになると言われました。
アクティビティやランチは含まれていません。
インターナショナルハウスと次にご紹介するベルリッツがほぼ同額の授業料で、私が調べた中では最安の2校でした。が、インターナショナルハウスには10代のクラスがなく、通常クラスの平均年齢は25~35歳ということなので、甥っ子にはベルリッツを選びました。
Berlitz
ベルリッツはセントジュリアンのパーチェビルエリアにあります。他の学校に比べて見た目がとてもおとなしいです。
語学学校に通ったことがある友達に聞いても知らないという人が多かったです。
個人的な意見としては、マルタの語学学校は遊びと勉強がメイン!という感じがしますが、ベルリッツは勉強メインで一番学校っぽいと感じました。(実際の感想は甥っ子に聞いてアップします)
ベルリッツって日本にもあるし、芸能人が通ってたこともあったりして高価な語学学校のイメージがありました。
でも今回探した中では最安値!!
学費は週190ユーロで入学金はかかりません。2週間の合計は380ユーロです。13~19歳向けのクラスがあります。
私の要望にあっている学校ということでベルリッツを選びました。
予約方法
驚くほどシンプルで、メールでパスポートの写真を送るだけでした。
すぐに予約確定表が届き、初日は何時に来てほしいと書いてありました。
支払いは当日の朝でいいということで、すんなりと予約完了です。
ちなみに料金はユーロでの支払いのみです。
感想
甥っ子が2週間ベルリッツに通った感想としては、おすすめしません!
先生は良さそうですが、クラスメイトがいない。
夏休み(7月下旬~8月上旬)の繁忙期にもかかわらず、クラスメイトがいませんでした。
生徒がいな過ぎて70歳代のイタリア人のおじいさんと2人だけのクラスになり、同年代の友達を作ってもらうという目的はかなわず、一人もお友達ができないまま終了。
マルタ自体にはこの時期すごくたくさんの日本人や10代の子たちが英語を学びに来ているので、学校選び間違ったなぁと思います。
おそらくecとかEFの方がワイワイ楽しいと思います。
マルタ留学 メリット・デメリット
イギリス・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランドなど英語の語学留学ができる他の国に比べてマルタのいいところ・よくないところを考えてみました。
メリット
治安がいい
マルタはとても治安が良く、夜遅くまで飲んで歩いて帰る人もたくさんいます。
リュックを体の前に持っている人はほとんどおらず、スリや暴力もめったに聞きません。
海外は危険…と心配している方にはマルタはおすすめです。
ヨーロッパにある
漠然とヨーロッパが好きと思っている人も多いのではないでしょうか。
マルタはヨーロッパにあるので、あこがれのヨーロッパに住めるということ、周辺国への旅行がしやすいことも魅力の一つです。
ライアンエアーなどのLCCを利用すれば数千円で他の国へ旅行ができます。
イタリアのシチリア島へはボートで行けるほどです。
地中海の美しい景色
海が透明すぎて海に浮かぶ小舟が空を飛んでいるよう見える景色をテレビで観たことがありますか?
あの景色がマルタでも見ることができます。
透明な海、温暖な気候が好きな方はマルタ向きです。
日本人が少なめ
マルタにはワーキングホリデービザがありません。
ワーホリビザがある英語圏の国であるイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどは留学とワーホリの両方に人気なので、とても日本人が多いですが、マルタにはワーホリがないので、これらの国よりは日本人が多くありません。
語学留学される方で日本人が多いのは嫌という方も多いと思いますので、そんな方にはマルタがおすすめです。
多国籍な環境というのもメリットですが、他の国でも同じことがいえるのであえて項目としてあげません。
英語を伸ばすイベントが多い
語学留学をしている人が多いので英語のレッスンを兼ねたイベントが毎週開催されています。
一人で海外に出ると、最初に友達作りが必要になります。
気軽に参加できるイベントがあるのはうれしいです。
訛りは気にしない方がいい
英語を勉強し始めるときに訛りが気になる人は多いと思います。が、気にしない方がいいです。
学校で学ぶ英語は先生の出身地によります。
学校の先生がマルタ人とは限らないので、マルタで英語を学んだらマルタ訛りになるんじゃないかという心配はいりません。
まず私たちには日本語訛りの英語というとても高い壁があり、マルタ訛りを習得できるほどのレベルになるのは相当先のことです。
いろんな国の人と話して、いろんな訛りになれた方がいいです。
せっかく英語を学んで国際的に会話ができるようになろうとしているのに、訛りによって会話ができないとなってはもったいないので、いろんな国の人と話していろんな訛りに触れましょう。
バスや携帯電話料金が安い
物価が安いと聞いてマルタに来る方も多いと思います。
が、安いものと安くないものがありますので、住んでいて「マルタって安いな~」と思うことは実はあまりありません。
でもバス料金が安いと思います。
2ユーロ(245円)で2時間乗り放題。在住者のカードだと75セント(92円)。学生だと無料です。
携帯電話の契約には安いものがあります。私の使用料は月400円以下です。
デメリット
別に物価は安くない
メリットの最後にあげましたが、安いものと高いものがあり全体的に見ると日本と比べると別に物価は安くないです。
例えば家賃はアパートを借りる場合、ワンルームで月10万円くらいはします。
外食はディナーの食べ物だけで1,500円くらいします。
物価が高いとは言いませんが、別に日本と比べて安くないですよね。
私は以前ニュージーランドに住んでいましたが、ニュージーランドに比べると安いです。
比べる対象国によりますが、日本から来られるみなさんにとっては、安い!と感じるような物価ではありません。
直行便がない
マルタには直行便がありません。
必ずどこかで乗り継ぎが必要となります。
交通渋滞と運転の荒さ
慢性的な交通渋滞に悩まされているマルタです。
小さな国ですが、車で溢れています。
語学学校にバスで通う予定の方は毎朝大変かも…学校と滞在先の位置関係を確認して、できるだけ近くに滞在できるように手配した方がいいです。
マルタに滞在する際には車にひかれないように気を付けてください。
すごく細い道をかなりのスピードで走行し、人が歩いていてもお構いなしで減速もしない、 横断歩道でも停まってくれない車もたくさんいます。
毎日危ない運転を見るので、滞在時にはよく気を付けてください。
マルタ留学 まとめ
マルタへの留学を考えている方へ。おすすめです!
私はワーホリでオーストラリア、ニュージーランド、カナダに住みましたが、これらの国はワーホリができるので語学留学生よりもワーホリの人が多いです。
しっかりとした日本人グループも出来上がっていて楽しく過ごすことができますが、自分の意志が強くないとついつい楽だから日本人と過ごすようになってしまいます。
ワーホリのように長期で住んでいる場合は、仕事など他にもいろいろな機会で英語を使いますが、留学の場合はできるだけ自ら英語環境を作ることをおすすめします。
マルタにも日本人はいますし、語学学校に行けば校内にたくさんいると思います。
でもワーホリの国よりは圧倒的に少ないです。
天気がいい日が多く、きれいな海がすぐそこにある、そんな地中海の小国で英語を勉強するのもおもしろい体験になります。
もしマルタが気に入れば就職することも可能です。マルタには日本人の求人がたくさんあります。
もちろん就労ビザも出ます。
マルタ留学に来て、就職してそのまま住んじゃうなんてことになれば、あなたの人生が全く違うものになってきますね!
そんな可能性があるマルタへの留学はとてもおすすめです。
他にもマルタについていろいろご紹介しています。
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